TA-1.4.3 (K2)テストケース設計で考慮すべき問題を説明する。


テストケースの構成要素

  • 目的: テスト実行の目的を明確に定義する。

  • 要件: プロジェクトまたはローカライズされたテスト環境の要件、テスト実行前のシステム 状態などを定義する。

  • テストデータ: テストケース実行に必要な入力データとシステム内のデータを定義する。

  • 期待結果: 明確な合格/不合格基準を定義する。

  • 事後条件: 影響を受けたデータ、テスト実行後のシステム状態、後続処理のためのトリガー などを定義する。

期待結果の定義

テストの期待結果を定義することが重要です。手動で計算するのは大変なので、可能な限り自動化されたテストオラクルを見つけるか作成することを推奨します。
テストレベルとテスト目的テストベースは異なっても、すべてのテストレベルに前述の活動を適用できます。テストを分析および設計するときには、対象のテストレベルとテスト目的に留意する必要があります。

テスト成果物の文書化

テスト条件およびテストケースの開発時には、一般的にいくつかのドキュメントを作成しま す。文書化する範囲は、プロジェクトリスク、ドキュメントの付加価値、準拠する必要のあ る標準、SDLCアプローチ、テストベースからのトレーサビリティ要件などによって異なり ます。

テスト対象の品質特性

テスト分析およびテスト設計は、テスト対象の品質特性に対応させる必要があります。ISO 25010 標準が有効な参照情報を提供しています。

レビューと静的解析

テスト分析およびテスト設計の活動は、レビューおよび静的解析と組み合わせることにより強化できます。テスト分析およびテスト設計を行うことが静的テストの一形態となることがしばしばあります。

テストインフラストラクチャー

要求される詳細なテストインフラストラクチャーの要件は、実際にはテスト実装まで完成しない可能性があるが、テスト設計時に定義することがあります。テストインフラストラクチャーは、テスト対象およびテストウェア以外のものも含むことに注意する必要があります。

終了基準

テスト分析およびテスト設計の終了基準はプロジェクトにより異なりますが、上記のすべての事項を定義する必要があります。重要なのは、終了基準が測定可能であり、以降の手順に必要なすべての情報が提供され、必要なすべての準備が実施されていることです。

練習問題

  • Additional Question #1 (1 Point)

ISTQB® Test Analyst Syllabus
Advanced Level
Compatible with Syllabus version 3.1
Sample Exam – Questions
Sample Exam set A
Version 2.6

ISTQB® Test Analyst Syllabus
Advanced Level
Compatible with Syllabus version 3.1
Sample Exam – Answers
Sample Exam set A
Version 2.6

【出典元】

ISTQBテスト技術者資格制度
Advanced Level シラバス日本語版
テストアナリスト
Version 3.1.1.J03

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