ALTA-E-3.2.2 (K2) TAA内の各レイヤーが果たす役割を説明する


テスト生成レイヤー

テスト生成レイヤーは、テストケースの設計を支援するためのツールや機能を提供します。

主な要素

  • 手動設計:テストケースを手動で設計するための支援。

  • テストデータの作成:テストデータの作成、キャプチャ、導出を行います。

  • 自動生成:SUT(システム・アンダー・テスト)やその環境を定義するモデルからテストケースを自動生成します(自動モデルベースドテスト)。

一般的なコンポーネント

  • テストスイート構造の編集やナビゲーション

  • テストケースとテスト目的またはSUT要件の関連付け

  • テスト設計の文書化

自動テスト生成の機能には、以下が含まれます。

  • SUT、SUTの環境、テストシステムのモデル化

  • テスト方針の定義およびテスト生成アルゴリズムの構成やパラメータ化

  • 生成されたテストからモデル(要素)へのトレースバック

テスト定義レイヤー

テスト定義レイヤーは、テストケースやテストスイートの定義と実装を支援するためのツールや機能を提供します。

主な要素

  • テストケース定義:ハイレベルおよびローレベルのテストケースを定義します。

  • テストデータ定義:ローレベルテストケースのためのテストデータを定義します。

  • テスト手順定義:単一または一連のテストケースの手順を定義します。

  • テストスクリプト定義:テストケースを実行するためのスクリプトを定義します。

  • テストライブラリアクセス:必要に応じて、テストライブラリへのアクセスを提供します(キーワード駆動アプローチなど)。

一般的なコンポーネント

  • テストデータの分類、制限、パラメータ化、具体化

  • テストシーケンスや一連のテストの振る舞いの明示とパラメータ化、グループ化

  • テストデータ、テストケース、テスト手順の文書化

テスト実行レイヤー

テスト実行レイヤーは、テストケースの実行と結果の記録、報告を支援するためのツールや機能を提供します。

主な要素

  • 自動実行:テストケースを自動的に実行します。

  • 結果記録:テストケースの実行結果を記録します。

  • 結果報告:テスト結果を報告します。

機能

  • SUT(システム・アンダー・テスト)の前処理および後処理

  • テストスイートの前処理および後処理

  • テスト準備の構成および設定

  • テストデータとテストケースを実行可能スクリプトに変換

  • テストシステムやSUTの測定、テスト実行やフォールトインジェクションの記録

  • テスト実行中のSUTの結果分析と後続テストの調整

  • 自動テストケース実行結果の妥当性確認(期待結果と実行結果の比較)

  • 自動テスト実行の時間管理

テスト適合レイヤー

テスト適合レイヤーは、SUT(システム・アンダー・テスト)とテストシステムの間を仲介し、テストの実行を支援するためのツールや機能を提供します。

主な要素

  • テストハーネスの制御:テスト環境の制御を行います。

  • SUTの操作:SUTの操作をサポートします。

  • SUTの監視:SUTの動作を監視します。

  • SUT環境のシミュレート/エミュレート:SUTの環境をシミュレートまたはエミュレートします。

機能

  • 技術に依存しないテスト定義とSUT固有の技術要件の仲介

  • SUTと連携するための技術固有のアダプターの適用

  • 複数のテストデバイスやインターフェースにテスト実行を分散、またはローカルでのテスト実行

練習問題

  • Question #10 (1 point)

ISTQB® Test Automation Engineering Syllabus
Specialist
Compatible with Syllabus version 2016
Sample Exam – Questions
Sample Exam set A
Version 1.3

ISTQB® Test Automation Engineering Syllabus
Specialist
Compatible with Syllabus version 2016
Sample Exam – Answers
Sample Exam set A
Version 1.3

【出典元】

ISTQBテスト技術者資格制度
Advanced Level シラバス
テスト自動化エンジニア
Version2016.J01

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