20XX/9/24(小説風)
「月が綺麗だね」という言葉は、どうやら、好きな人に使うものらしい。
都度都度やっている、「花を渡す」という行動も、同じようなものなのだろう。
「今日の満月すごくない?」
「かわいいお花あったからあげる!」
特に深い意味はない。つもりだ。深い意味がないからこそ、意味を与えられてしまうのか。
自分では、なんかいいなぁ、と思うのだが、他の人にとっては、これはどういう事??という反応が返ってくることもしばしばある。
月を見上げる。
言葉では説明できないのだが、なんかいい。なんかいいんだ。言葉にはならない感覚。ただそれだけなんだ。君もそう思わないか?
もう一回、月を見上げた。やっぱりなんかいい。
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