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五島、世界遺産の教会を訪ねる[番外編] #goto201809


 久賀島と奈留島にある世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の教会を訪ねた旅、最終日。両親宅にて椿油を作った。

 前回分、#goto201809③はこちら↓

2018/9/18

 五島にはたくさんのヤブツバキが自生している。椿油は古くから五島の特産品だったらしい。

 2020年4月に刊行した『姉上は麗しの名医』には、五島に似た離島藩「日島藩」が登場し、その特産品である椿油が物語のキーアイテムとなっているが、匂いの描写などは実際に作ったことがあるから可能だった。

 上のツイートには「椿の実」と書いてあるが、正確には「椿の実の種」である。椿の実は下の写真。

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 実を日に干して乾燥させ、種を取り出す。種が油の材料になる。

 パワーのあるフードプロセッサーか、手回し式のミートミンサーがほしい、と父が言っていた。椿の実を砕くのはけっこう負荷が掛かるらしく、壊れやすいとのこと。

 作り方は上五島の津和崎で教わったらしい。ご教授いただき、ありがとうございました。

 古来、椿油は髪や肌に用いるだけではなく、刀の手入れに使う高級油としても好まれた、という記述をどこか(東シナ海交易系の本か論文)で見掛けたのだが、当該記事を発見できず。悔しい。

 これにて、#goto201809 の連載終了。次回2018年10月の日記は、上五島を訪れ、ミニ四駆レースに参加した記録となります。

フリーランスの物書きです。いまだ修業中の身。レベルアップしながら末永く活動していきたいと考えています。皆さまのご支援とご声援を賜ることができれば幸いです。