新たな発想を阻害する、前提を知るという行為。(採用担当者の就活日記)

昨日、弊社ブロードマインドに2019年度の新卒15名が入社してくれました。僕が採用に携わっているのは2020年度の新卒からなので、彼らの採用には僕は関わっていません。

ただ、今年の入社式は採用担当者の立場や苦労を知った上でのものだったので、今までのものとは少し違った感覚でした。

来年、自分が就活中から直接関わった新入社員が入ってくることを想像するだけで、どんなことでも頑張ろうと思えそうです。

僕は今、採用担当者としての活動と並行して、新卒の研修も担当しています。

ブロードマインドは例年、入社式の日に研修を行います。いつもはビジネスマナー研修を行いますが、今年は内容を変更しました。

何をやったのかというと
「ブロードマインドにおける"19新卒チーム"の役割」を15人全員で考えるというもの。

本来、新入社員の役割は「与えられる」ことの方が多いのではないかと思います。
まずは与えられたこと、決められたことをやる。
社会人として非常に大切なことだと思います。

でも、個人的に僕がもっと大切にしてほしいと思っていることがあります。それは、
「自ら手を挙げ、宣言し、行動すること」です。

学生の間って、元々ある役割を務める経験はあっても、自ら役割を「作る」経験は多くありません。それが悪いことだというわけではないですが、個人的には自ら役割を作り、果たす人間になっていって欲しいなという思いがあります。

実際に中に入って働いたことがない新卒に
「会社の中での役割を考える」ことは決して簡単なことではありません。

もっと会社のことを知ってから考えさせた方がいいのではないか?とも考えましたが、僕はこのタイミングが最良だと思ったし、このタイミングでやってよかったなと思います。

人間は知りすぎると自由な発想ができなくなります。

会社のことを知ってから役割を考えると、どうしても「周りとのバランス」を意識してしまう。

バランスを考えること自体は悪いことではないですが、周りを意識することで、本来のやりたいことから離れてしまうように感じています。

だから、会社のことを知る前に新卒がこの会社でどんな役割を担いたいのかを考えてもらいました。

色々な意見がありましたが、最終的に新卒15名の総意として言語化された役割は

「文化の継承と発展」でした。

ブロードマインドの文化とは
後輩はどんなときでも素直でいること。
先輩はどんなときでも後輩を見捨てないこと。

継承とは一年後に入社してくる20新卒にそれを引き継いでいくこと。

発展とは先輩後輩の関係性だけでなく、同期同士も素直である、見捨てないという文化を作ること。

彼らの中では上記のような言葉の定義をしてくれました。

これがもっと会社のことを知ってからだと、具体的な業務レベルで「何をするのか?」という話になってしまったのではないかなと思います。

知らないことって不安です。
でも、知らないからこそ期待もできる。
昨日、素直という言葉ついて書いたときにこう整理しました。

知れば知るほど発想が生まれることも当然あると思いますが、知らないからこそ生まれる自由な発想というのは、ときに核心を突き、革新をもたらすのではないかと思っています。

19新卒には役割を考えさせたあと、その役割を果たすためにどのような行動を続けていくのか、というアクションも決めてもらいました。
今日からそのアクションを起こし、継続していきます。

何かを継続するには「やりたいという思い」が大事だと思っています。
与えられ役割よりも、自ら「やりたい」と思って定義した役割の方が継続できると思います。

彼らのアクションが一年後、五年後、十年後にどんな変化をもたらすのか、個人的に非常に楽しみです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?