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明日から、いや、今日からできるロジカルライティング練習法

インターン先の社員さんから教えていただいたロジカルシンキングの本を読みました。
毎日10分の少しずつの努力でロジカルシンキングを身につけていく方法を教えてくれたので自分が実践できるようにまとめてみました。

ピラミッドでロジックを展開しよう

自分の考えを伝えるとき、例えば報告書や企画書などを書いた時にそれが分かりにくい場合は、「考えるプロセス」に原因があると本書では説明されています。

確かに僕はあまり深く考える前に話したり書いたりしているため、結論が最後になってしまうことも多く、結局何が言いたいのか分からない時があります。伝える前に一度簡単にフレームワークに落としてみることで欠けている要素が分かるので、より広く調査するきっかけとより深く考えるきっかけになりそうです。

ピラミッドと、紹介されていましたが、ロジックツリーに読み手の視点を加えたような感じです。

読み手のOPQ
伝えることを考える前に、まず読み手(聞き手)がどんな回答・返事を求めているかを明らかにします。そのために「読み手のOPQ」を整理します。

O:Objective:読み手が目指している望ましい状況
P:Problem:Objectiveとのギャップ。解決すべき問題
Q:Question:Pに直面した読み手がその解決に向けて抱く疑問
(P.27から引用)

OPQを整理する際に「レール(トピック)」を気をつけなければいけません。本書では気をつけなければいけない例が紹介されています。

O:「在庫を削減する」
P:「売り上げが低迷しているのが問題である」
Q:「売り上げを増大させ、在庫を削減するにはどうすれば良いか?」
(P.33から抜粋)

この場合、トピックは、「在庫」と「売上」の2つに分けることができ、どちらに対して返答するかによって、答えが変わります。そのため、しっかりと読み手の立場になって、相手が何の返答を求めているかを考えなければいけません。

主メッセージ
主メッセージは読み手の疑問に対する答えであるため、一つに絞り込む必要があります。1つに絞ることで「明快かつ強力に相手を印象づける」ため、もし2つある場合は別の文書に分けるべきとのこと。

章メッセージ
章メッセージでは主メッセージを支えます。内容は読み手が抱える疑問によって変わってきます。

疑問がWHYの場合
理由、根拠、事例など
疑問がHOWの場合、
具体策、行動ステップ、行動上の重要ポイントなど

章メッセージを作る際、グループ作りを意識する必要があります。逆に、主メッセージを作る際は、各章メッセージの共通点を探していきます。グループ化を明確に行うことで、納得感のある答えを伝えることができるようになるそうです。

ピラミッドを作る際はトップダウンを意識して書くのが良いそうです。

step1:読み手のQに対する主メッセージを決める(仮説)
step2:必要な支持メッセージが何かを考え、それらを探す
step3:調査の結果、仮設に修正が必要だと判断した場合は仮説を修正し、step2を繰り返す
step4:step2とstep3を繰り返し、ピラミッドが完成。仮説が結論になる
(p.101より引用)

また、メッセージを文章にする際、「4つの鉄則」があります。

①名詞表現、体言止めは使用禁止とする
②「あいまい言葉」は使用禁止とする
③メッセージはただ1つの文章で表現する
④「しりてが」接続詞は使用禁止とする
(p.58-p.62より見出しを引用)

ロジカル接続詞を使おう

「しりてが」接続詞は英語でいうところの「and」ですが、「but」としても使えてしまいます。前後の文章の関連性が無くとも使えてしまうため、英語で使う接続詞を意識すると良さそうです。確かに英文書くときは接続詞めっちゃ気をつけますね。

時間:when、before、after、until、since
対照、対比:while、where、whereas、although、though、even、though、however
原因、結果:because、since、as、so that、such that、as a result、despite that、in spite of
目的:in order that、so that
条件:if、in the event that、unless、provided that 


1日10分で実践しよう

ピラミッドのフレームワークやロジカル接続詞を意識していくことでより分かりやすい文章を書くことができるようになるそうです。では実際にどうやって実践して身につけていくことができるのかも紹介されています。

「感謝の言葉にPDF」
メール文で使える書き方です。まず、挨拶として日頃の感謝や以前お世話になったことのお礼を書くことで、印象を良くします。
感謝に続いて、
P:主メッセージ
D:詳細
F:今後のアクション
を意識して書くことで「簡潔に分かりやすく」なっていきます。

10分で考えをピラミッドに落とし込み
1日で書いたメールの中からなるべく中身のあるものを一つ選び、ピラミッドに書き起こすことで、コツコツとロジカルシンキングを練習していくことをおすすめされています。また、継続は力なりということで、なるべく負担は軽くできるように、10分以内で終えることを推奨されています。

かなり簡潔に説明されているので、本が嫌いな人でも簡単に読むことができました。実践あるのみだと思うので、何かメッセージ送る際や文書を作る際は意識していきます。



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