吉村 美玲(よしむら みれい)さん@ラフィネ イオンモール大和郡山店(奈良県) 2020年3月18日


関西ツアーのトリを飾るのは、奈良県はラフィネ イオンモール大和郡山(やまとこおりやま)店、今現在、直近でグランドマスターに昇格したばかりの吉村 美玲(よしむら みれい)さんです。リフレクソロジー20分+ボディケア60分コース。


美玲ちゃんの施術スタイルをふた言で表すと、モイスト&フレックス、つまり「しっとり」かつ「柔軟」という感じになります。


とにかく指の腹の触られ心地がいい! 驚異の弾力性。犬の肉球みたいなマシュマロ・フィンガー・パッドですよ。これだけでもうリフレの高満足度は保証されているようなもの。しかも当然上手いし。四趾の乳しぼり、大腸系、あとは拇趾の上下の顎という風に、側面などもぬかりなかった。顎の反射区なんかはきっちり圧をかけるのは実はかなり難しいのだが、ちゃんと体勢を変えて対応していた。細かいところだけどすごい。


この弾力ある指はボディでも大きな力を発揮。ベースは優しいタッチできめ細かい。触れた先から温かさが同心円状に広がっていく。柔らかい圧をじっくり何度も重ねていくような。強火でサッと表面に焼き色つければいいってもんじゃない、弱火でじっくり焼き上げて旨味を逃がさない、それがステーキ料理の正義だろ? ちなみに京都の三条通り近くに正義(まさよし)ってステーキ店があるけど、今それ全く関係ない。


ま、とにかくこの指は貴重な武器だ。本人曰く、特別なケアを何もしていないそうだが、怪しい。きっと夜な夜なBBクリームがたっぷり入ったドラム缶に両腕を突っ込んで寝ているに違いない。


さて、もう一つの特徴である「フレックス」、これも素敵。つまり「押してダメなら引いてみな」または「北風と太陽」の太陽スタイル、ってことなんです。決して無理はしない。たとえば、うんともすんとも言わない肩甲骨のキワ。コリが強く肩甲骨が浮き上がらない僕の腕の下に、素直に丸めたタオルを敷き、高さを作ってあげて、その後であっさりと上角のキワを圧す。これ、なんとなく初心者がやることみたいな空気があるけど(違うかな?)、別にグランドマスターがしたっていい方法だよね。使えるものはなんでも使えばいいのだ。それでお客さんが楽になるのなら。


でもってこっからはすごくハイレベルなことしてて、膏肓(肩甲骨内縁のツボ)の攻め方、多彩だった! 少なくとも3パターンはあった。しかも早かった。施術の切り替えが。四指揉捏もやってた。プランAがダメならプランB、その次はCを試してみる。決して正面突破のゴリ押しはしない。あくまで柔軟。臨機応変。わかった、この人は大人だ。大人の女性なんだ! やろうとしてたブラッシュアップ勉強会のタイトルも大人な感じだったし。大人すぎてボツになったらしいけど!


仰向けストレッチ。上手。テンションまでの移行、スムーズ。この辺も「無理強いしない」性格が出てる。無理をさせないし、自分もしない。でもそれは妥協とか手を抜くってことじゃない。苦労しないけど努力する、みたいな。楽しいことしかしたくないから、仕事の中に楽しさを見つけるっていう姿勢。ストレッチの動作の一つ一つに、相手の伸びの変化を見守ることを楽しんでいる、それを感じました。

ヘッドケア。側頭部の把握。素晴らしい。このつかみ方。五指全部が気持ちいい。グリップの安定感と、もちろんそれがモイストな指。天国や。いや天竺か(奈良の大仏的には)。これはちょっと、誰も真似できないヘッドケアだと思う。ヘッドだけで売れるな。超気持ちいい。20分くらいやられて寝ていたい。耳と鼻の通りがよくなって、目の周りの緊張がほぐれて、あ、頭の、こわばりが、溶けていく――。


というわけで、具体的な施術とか物理的な接触の話に終始してしまったけれど、もっと根本的な施術の姿勢に自然体感が溢れていて、他人を癒すにあたって、まず自分が先に癒されているんだよってことを示された気がして、それがリラックスできる理由のかなりの部分を占めていた気がします。


世の中にはまだまだいろんな形の「癒し」があるってことを知りました。
美玲ちゃん、ありがとう!
今度ぜひ白ワインとZIMA、呑もう!


大和郡山店はJR郡山駅からシャトルバスで10分くらいの距離(100円)。
歩いても16分くらいで行けます!

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?