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カプセルホテル

30歳。転職初日前夜。カプセルホテル初宿泊。
新卒の時に通勤がつらすぎて半年で辞めたという可愛すぎる経歴があるため念のため職場近くのカプセルホテルをとる。

この年になっても、人と一緒に住んでもはじめては尽きない。

私はこの先の人生ずっとそうなんだろうな、と思う。慣れ親しんだ生活リズムや仕事を手放して、一旦今までの私をくずす。精製する。再構築する。

今までのわたしだと余分なパーツもあるし、また組み直す…みたいな感じ。放り捨ててたパーツの重要性に気づいたりする。ああ夫との時間は大事だなあ。友達との時間は増やせるからそれはそれで楽しいし、バランス大事だなあ…とか。

カプセルの中でふと不安になって夫にラインをする。スマートフォン世代で良かった。フリック入力はカチカチ言わないもんね。

カプセルホテルはいよいよ死ぬ時も生きる時も人は1人であり、集団は1人の集合体だとしみじみできる。たまらん。
普通のホテルと同じ値段だったらもちろん普通のホテルを選ぶんだけど、たまにふとした時に訪れたい気分。

寝息、衣擦れ、寝返りの音。

どうせなら家族のが聴きたいなと考えた自分がいるのも気付き。

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