わたしがお惣菜をつくる理由。
割と小さな頃から、自分が恵まれていることを自覚していた。
望んだ教育が受けられて、毎日お腹いっぱいごはんが食べられて、自分の眠る場所があること…他にもあげればキリがないけど。
それがどうしようもなく苦しくなったのは、たぶん21か22歳くらいのとき。
たぶん、そこで人生で初めてお菓子を作って生きていくことについて悩んだからだと思う。
わたしは小さな頃からお菓子をつくる人になりたかったから、それをまっすぐ追いかけた。追いかけさせてもらえた。だから、それについて悩んだことなんてなかった。でも、その時初めて自分はこの先も今(当時)みたいにお菓子つくって生きて行くの?行けるの?と思ったのだ。
ぐるぐると考えるなかで、結局は悩んでいること自体も贅沢なことで、自分がいかに恵まれてぬくぬくと生きて来ているのかを感じて、どうにかしてこれを、この恩を返さなくては…!と言う考えに至る。で、そこから、国境なき医師団とか海外青年協力隊とか調べまくる。恵まれていることがしんどいなんて、なんて烏滸がましいんだ。と今でも思うが、でも、もし(例えば)紛争地域で育って差別や偏見、金銭的にも困窮して選択肢のほぼない生活をしてる人がいたとして、その人が今のわたしを見て、そんなに余らせてるなら変わってくれよ!自分だったら、もっと勉強するし、もっと出来る!だから変わってくれ!って言われないかって考える。
わたしは言われないくらい、自分が与えてもらったものを使い切りたいのだ。気持ちよく羨ましいと言ってくれ(こう言うところが偉そうでよくないとは思う)
仕方ないで済ませたくないが、生まれついた環境はそれぞれある。だからこそ、それを使い切って生きることが大事だと思っている。
話がそれたが、ぐるぐる考えて考えて、調べて、結局、その当時、今の自分に出来ることなんてほとんどない。と言う結論だった。
(今もそうなんだよな〜と思うことは多いが…)
それで、そこからまた考える。
わたしはお菓子をつくることが心底すきだ。
飲食業を心から愛している。
よし。足場を固めよう。
自分の足場がしっかりあれば、きっとやりたいことが出来るはずだ。恩を返すことが出来るはず。
10年で店を閉める。
10年しか店舗に立たないと決めたのはそう言う理由もある。他にもいろいろあるのだが、そこを書くと終わらないので割愛。
店を閉めるまでに、わたしは自分の名前ひとつで生きられる(生活できる)ようになれば、何か人の役に立てる自分になれるかもしれない。「しあわせ」のひとつを作れる人間になれるかもしれない。そう思って、自分なりにではあるが一生懸命やって来たつもり。有難いことにこのまま行けばそうなれるのでは…と思えるところまで来たと思う。たくさんの方のおかげでしかない。自分がそうなれば、根崩れしなければ、続くシステムになれる。そこなのだ。そこがいちばん大切なのでは、と思うのだ。中途半端に手を出して、途中でやめる。そんな支援は支援なのか…?と思う。途中で放り出されるってどんな気持ち…?わたしは想像するしかない。人は残念ながら自分が体験していないことは理解しないと思っている。だから、大切な人を亡くしたことない人は人が死ぬと言うことを分かってはいても理解はしてないし、お金のない生活をしたことない人はそれが分からないし、病気したことない人は普段の健康管理がなんなのかなんて分からない。みんな分からないことだらけ。だから、心からそれを理解しようとしなければ、オトナが台詞のように言う「相手の立場に立って考えなさい」を本気でしなければ、その人が何を考えてるかとか何をしてほしいかとかなんて分かるはずないんだ。多くの人は「自分の普通」と言うフィルターを通して人を見てしまう。話を聞いてしまう。自分だってそうだと思う。なかなか難しいことだ。でも、とりあえず、そうだ、と言う意識だけは持っていたいと思う。
また話がそれたが、
「その人」がいなくても回り続けるシステム。
それがいい。
人は素晴らしい。その人それぞれの素晴らしさがあるから、どんな場所でもその人にしか出来ないことが出来てしまう。それは素晴らしいこと。
でも、その人がいなきゃ出来ないことじゃなくて、いろんな人を受け入れてまわり続けること。それを作りたい。
わたしに出来ることは、
お菓子をつくることと、ごはんを作ること。
それだけ。
だから、わたしはこのお惣菜をつくる。
わたしには人のためなんて、そんな烏滸がましいこと言えないよ。わたしは単純にお菓子を作ることと料理をすることがすきなんだ。
自分のためだよ。人の役に立ちたいとか人をしあわせにしたいとか言うけど、どれも自分がそうしたいだけ。きっと自分のしあわせのため。そもそも人の為と書いて偽りと読みますし?笑
それが、どうにかぐるっとまわって、誰かの役に立ったり、しあわせになったり、おいしいになったら良いなと願うだけ。
だから一生懸命やる。
そうなることを心から願ってる。
みんなお腹いっぱいって言って。
笑って。
わたしにお惣菜作らせて。
お願い。
わっか代表ーーーー!
合ってますかーーーーー!?
わたしはそう言う活動のひとつの歯車になりたいです。
貴女を心から尊敬してやまない。
貴女はすごい人です。
心から感謝してます。
出来ればこれからも側にいさせてほしい。
10年経ったら今よりは出来るわたしになってるから。
やっとスタートラインに立って進める。
子ども食堂に教育問題、オルタナティブスクール、生涯学習センター…
わたしに出来ることはお腹を満たすことだけだけど。
それが全部につながるって信じてる。
#ヤオマル
#わっか
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#八千代
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皆さま本当にお世話になっております。
有難うございます。
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