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第壱回『雲云なす意図。』後日譚:エピローグ。 † 日常の反対は、非日常ではな…
第壱回『雲云なす意図。』♯16-2:蛛、結う糸。2 † 僕にその能力があったので…
第壱回『雲云なす意図。』♯16-1:蛛、結う糸。 † 「――っうっしゃああ~~~~…
第壱回『雲云なす意図。』♯15:長い手紙を書くように。 † 以前から、心には《…
第壱回『雲云なす意図。』♯14-3:そう惑う。3 † 其処はおなじく大学の教室の…
第壱回『糸云なす意図。』♯14-2:そう惑う。2 † 僕は、映画『ターミネーター2…
第壱回『雲云なす意図。』♯14-1:そう惑う。 † また頭のなかで声がする。 ――また? またって、いつだっけ。 この声は。 「〝蠧魚〟は、もともと意思もカタチも存在すらない。ほぼ概念のようなモノであり、本来こっちの世界では認識の《外》にある」 聞き覚えのある声。 ああ、これは僕だ。 「けれど、ごく稀にあっち側とこっち側を隔てる壁にできたヒビから、それこそ滲み出して、人間の感情や記憶などに干渉することで『存在』を得る。そして具現化したモ
第壱回『雲云なす意図。』♯13-3:足き伝導。3 † 「じゃあ、あらためて――」 「…
第壱回『雲云なす意図。』♯13-2:足き伝導。2 † それは——蜘蛛の巨体よりも…
第壱回『雲云なす意図。』♯13-1:足き伝導。 † 水墨画で殴り書きしたような漆…
第壱回『雲云なす意図。』♯12-2:曇がタルい。2 † それは僕の視点では、ガラ…
第壱回『雲云なす意図。』♯12-1:曇がタルい。 † 魔法陣の天井に浮かんだ〝糸…
第壱回『雲云なす意図。』♯11-2:アンビエンス。2 † 「……まさか、そんな、」 …
第壱回『雲云なす意図。』♯11-1:アンビエンス。 † 淡い薄紫色の赫きが増す。 輝々として魔法陣を包みこんだ。 眩暈がするほどの光の渦が、分厚い雲を突き破るように空へと昇っていく。 目が眩んだというより、質量のないはずの光に後頭部をブン殴られたような衝撃があった。 一寸先は闇というが、光がまぶしくても前が見えなくなる。 自分が目を開けているのか閉じているのかさえ分からなくなる。 光にすべてを飲みこまれた。 視界も、音も、感覚も。