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歩くあるく:みちのく潮風トレイル日記・ 第6日(2021年8月7日、伊達家の城下町亘理。四方山東屋ー逢隈駅70.80km)

よく工夫されたトレイルコース

 阿武隈川の河口の町、伊達家の城下町亘理。亘理町内のコースは阿武隈山地から市街地に降り、逢隈駅を経て、阿武隈川を渡る(今回は逢隈駅まで)。大雄寺(だいおうじ、上の写真)・亘理神社など伊達家ゆかりのポイントを通る。林檎畑にも癒される。実際に歩いてみて、亘理町内のトレイルコースはよく工夫されているとあらためて思った(鳥の海に行かないのは残念ではあるが)。37年も同じ県内に住みながら、知らないことも非常に多いと反省する。みちのく潮風トレイルで、宮城県内の城下町を通るのは、亘理町だけだ(仙台市内も通るが、臨海部を歩くにとどまる)。

 トレイルコースに不可欠なのは、どこでトイレを使うかである。大雄寺・ヨークベニマル・セブンイレブン・亘理公園・逢隈駅とトイレに行ける場所もよく考えられている。

 なお筆者は66歳。仙台市在住で、6月末日に第2回目のワクチン接種を完了している。

【今日歩いた距離】

 ルート上では12.92km進む。万歩計上では1日で計6時間45分、21.3km、26,594歩あるいている。四方山東屋から逢隈駅までの歩いた距離は、万歩計上では17.92km、5時間48分、22368歩だった。

 四方山を降りた登山口から逢隈駅までの平坦なコースでは、10.13kmを3時間11分、13888歩になる。1時間あたり3.18kmもかかっている。盛夏ではやむを得ないのか。

 四方山東屋から登山口までで2時間37分かかった。前回8月1日に17時6分時点で四方山東屋で断念したのは妥当な判断だった。暗い山道を歩くのは無謀過ぎる。

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黒森山・夜討坂・閑居山

 8時40分東屋をスタート(山下駅から、前回歩いている四方山頂上近くまでは、今回はタクシーを使った)。東屋に置いてある亘理町まちづくり協議会の「亘理の里山ルート図」と裏面の「亘理の里山〜関連地名等〜」が有益だ。黒森山・夜討坂・閑居山と夏木立の中を快調に歩く。基本的には尾根伝いにゆるやかな下りが続くのだが、なかなか進まない。黒森山までの1.68kmに55分を要している。それに対して、黒森山から閑居山(上の写真と下の写真)までの3.16kmは67分ですんだのは、より平坦だったからか。

 前日に石井スポーツで買った「塩とまと飴」(加藤製菓)が母性的なやさしい味で甘すぎず、べとつかずおいしい。何よりもトマトの風味が自然だ。人工的などぎつさがなく、後味がいい。携行食にオススメだ。

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 閑居山の頂上近くから亘理町の中心部と阿武隈川がよく見える(2枚下の写真)。手前に見える山門は大雄寺の山門だろう。

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 その名のとおりのどかな閑居山だが、角田側では採石が進んでいる(下2枚は、Google Mapからのスクリーンショットとトレイル上からの写真)。みちのく潮風トレイルはまだ60km足らずだが、阿武隈山地の至る所に採石場がある

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 鴻ノ巣峠付近は、このように西側が絶壁だが、東側も崩れやすく、ロープを伝いながらでないと段差が大きく足元が危ない。トレッキング・ポールがありがたい。

大雄寺

 12時40分、東屋からちょうど4時間かかって、四方山登山口に降りた(休憩時間を除いた正味の徒歩時間は2時間37分)。登山道を抜けると、射てつくような直射日光だ。亘理中学校を通って、大雄寺へ(冒頭の写真)。駐車場のトイレがありがたい。境内にある藤棚の下にテーブルと椅子があり、そこで持参した缶詰deボローニャ(パンの缶詰)のプレーン味を昼食として食べた。甘すぎず、結構おいしい、手もべとつかない。パン2個が入って缶詰1缶が168gと軽い。ただしAmazonで6缶2592円、1缶432円と結構高い。予備用としてリュックに1缶入れておくのは意味があるかとは思う。ナトリのサラミソーセージやベビーチーズなどとも合う。セブンプレミアムのビーフジャーキーは、味が濃すぎて、私には合わない。

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 大雄寺は中世の亘理氏の居城跡であり(写真上)、境内には亘理伊達氏の歴代の墓所がある。

 明治初期に、有珠山のある北海道の現在の伊達市に移住して開拓にあたったのは、最後の亘理城主だった伊達邦成とその配下の士族だった。境内の入口に伊達市開拓百周年記念の燈籠がある(冒頭の写真)。

 その後、旧亘理城跡の亘理神社横のヨークベニマルのイートインコーナーでも、パンやアイスクリームなどを食べた。

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立秋

 いちょうの実幼稚園からは山際の道を約4.6km逢隈駅まで歩いた。寺や神社が目立ち、寺と神社がコミュニティの核であり続けてきたことを感じさせられる。林檎がほんのりと色づき始めていた。稲も穂を付け始めている。

 8月7日はまさに立秋だった。

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