見出し画像

冒険の続き  3月26日

昨夜は明子さんが我が家に泊まり、さて今日は…。
と、ノープランでいた。
とはいっても、私自身は月末なのでお振込みやら
週末イベントの告知やら細々したことをやる予定でいたのだが、
レンタカーで三春まで来ていた明子さんが、今日は仙台フォーラムで
上映している「i ai (アイアイ)」を観に行くというので
一緒に行くことにした。
この映画はマヒトゥ・ザ・ピーポーが監督・脚本・音楽を手がけた作品。
たべるとくらしの研究所とも親交のあるマヒトゥの初監督作品を
このタイミングで観ないわけには!ということで二人で雨の中を出発。
仙台に近づくにつれて、みぞれが混じり始め、高速を降りて市内に入ると、
水気を含んだ雪がドサドサ降り始めた。

マヒトゥ作品は音楽だけではなく小説を読んだことがあるが、
小説でも絵本でも脚本、映画、音楽と手段は変わっても、
伝えたい軸は一緒なのだと映画を観ながら思った。
彼岸と此岸。海と空の境。随所にフランス映画のエッセンスも感じたり。
オーディションを潜り抜けた主人公を演じる青年だけでなく、
そのまわりを固める俳優陣、どちらも水面のような眩しさだった。

映画の余韻にお茶でもしながら浸りたいところだったけれど、
映画館を出ると、のんきにそんなことをしていたら
痛い目に合いそうな雪降り。
案の定、帰りの高速で事故があったようで、途中高速を下ろされ、
知らない街で少し道に迷い、再び高速に乗って雪が積もっていない
福島のあんざい果樹園に到着した時にはホッと笑いが出た。
これは50代おばちゃん二人の大冒険!あはは。
雪のお陰で今日という一日が深く記憶に刻まれた。
10年後にふと思い出して、あははとまた笑い合えるのだろうと
考えただけで幸せだ。それまでお互い元気でいたい。

晩ごはんは久しぶりにあんざい家で食卓を囲む。
近くの現場で仕事をしていた夫も加わってみんなで晩ごはん。
あん果樹お母さんの煮物・美味しい油揚げ・サラダ・明子さんの鎌倉の
実家(お寿司屋さん)から送られてきたという春のわかめの酢味噌和え。
そしてお父さんリクエストの明子さん作和風きのこパスタ。




美味しく幸せな、腹くっち。
(お腹がはち切れそうにいっぱい!という福島の方言)

3月26日(火)最高気温9℃最低気温0℃ 
三春も朝は雨だったものの、雪に変わったようで家に帰ると
ずいぶんと積もっていた。今年の3月は本当に雪が多いな。