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空白を埋めるって

今回のFIELD OF VIEWのベストアルバム、解散してから令和になるまでの空白を埋める物にしたいとお話されていました。
空白を埋めるって、一体どういうことなんだろう?20年近く歳月が経っていれば、自ずと音楽も変わるだろうけど、今の音を注意深く聴いてほしいってことなのかな?そんなことを考えながら、CDを聴き進めて、そんなことではないなと気付きました。

特に新曲としてリリースされた曲を聴いて強く感じたのは、バンドとしての方向性が解散前から全くぶれていないこと。
「見慣れないスーツでも中身は変わらないだろう」と社会に出て間もない若者の希望と戸惑いを歌っていた頃から年月が経っても、変わらず愛と夢と希望という一貫したテーマが掲げられていたことは、音楽で励まし続けたいというこのバンドの意志がずっと変わらずいたんだなと感じたような気がしました。
一方で、当時30代前後だったメンバーも今では50歳前後になりました。それぞれの人生で、諦めたり、限界を感じたり、夢だけを追っていくことができないこともあったと思います。でも、そのような感情や経験を重ねてきたからこそ、「もうしばらく笑って頑張ろうじゃないか」という新曲の歌詞にリアルさと深みが感じられるんですよね。

また、これらの曲には、過去の楽曲からの時の経過が感じられるフレーズが多く使われており、それぞれの楽曲の登場人物がどのように時を過ごしてきたのか、想像するためのヒントがたくさん散りばめられているように思います。
メンバーと共に、作品や、それを聴いている僕達が過ごしてきた時間の経過がしっかり反映された楽曲、これを発表することで、FIELD OF VIEWの音楽は止まることなく続いてきたんだ、ということが表現され、空白を埋めるという言葉に至ったのではないかなと思います。そして、今回の新曲を含め、時間の概念が付加されたことで、これまでの作品それぞれのストーリーに幅が出たというか、より具体的、立体的に歌詞を感じられるようになった気がします。

なんだか考えがまとまらなくてタイムリミットが来てしまいました(自分のルールで一日に一投稿以上することにしているので)。言いたいことが感じていただけていれば嬉しいのですが・・明日からはもうちょっと整理した文章を書けたらと思います。

とりあえず今日は以上で。
では、また明日!

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