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心のバランスを崩した時の話(その4)

とりあえず職場復帰を果たしましたが、やはり薬の副作用は強く、朝起きるのが辛くてたまりませんでした。また、空腹感を思わせる副作用もあったので、食欲も増し、半年間で5キロ近く体重が増えてしまいました。
とはいっても、やはり薬を飲まないよりか、飲んだ方が気持ちが落ち着くので、毎日欠かさず飲むようにし、たまに休みながらでも仕事に通い続け、穴を開けることも少なくなってきました。

係のメンバーは事情を聞かされていなかったのか、それとも俳優並みに演技が上手だったのか、過度に気を使ったり、こちらの様子をうかがうようなことをせず、普通通りに接してくれたし、仕事面でも普通にダメ出しされたり、そういう「普通」が嬉しかったなぁ。この時のメンバーじゃなかったら、スムーズに復帰することは難しかったかもしれない。そういう意味ではとても助けてもらったなぁ。

病院では、2回目から女性の先生に変わり、それ以降はずっとその先生に診察してもらえました。
初めて話したとき、診断書を書いてもらって半年くらい病休したいと話したら、仕事を与えられているうちはそれを頑張った方がいいと言われ、書いてもらえませんでした。もしこの時半年間休んでいたら、その時は良くても、復帰してからが大変だったと思います。そもそも復帰できたかどうか・・。
診察では、とにかく毎回僕の話を辛抱強く聞いてくれて、常に前向きな言葉で僕のやることを肯定してくれたような記憶があります。友達でもなんでもない人が熱心に話を聞いてくれるのは嬉しく、とても気持ちが軽くなるような気がしましたね。
そのような診察が半年くらい続きまして、大分症状も安定してきた頃、もう薬は飲まなくても大丈夫そうだと話したら、それではやめにしましょう。具合が悪くなったらまた来てくださいと言われ、病院を離れることに。その日を最後に、この病院を含め、精神的な病院には通うことがなくなりました。

とりあえず心のバランスが崩れたことによる約半年間の僕の闘いは終わりました。
はじめは前後編くらいでまとめられるかと思ったのですが、長くなってしまいましたね。読んでいただきありがとうございました。
ついでにと言ったらなんですが、あと1回書こうと思っていますので、もうちょっとだけお付き合いくださいね。

では、また明日!

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