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心のバランスを崩した時の話(その6:最終回)

ここまで、精神的に落ち込んでから元の生活を取り戻すまでの過程を5回に分けて書いてきましたが、やはり自分の中でも当時やばい状態だったなぁと思い当たる点がいくつかあり。最後にそれを書いてみようと思います。

1:願望
友人や周りの人と話すとき、ナチュラルに「誰にも気付かれず消えてしまいたい」旨を話していました。
相手にとったら何を言ってるんだという感じだったでしょうが、その時、自分がそんな悪い状態だとは微塵も考えていませんでした。
まあ、今でも恥ずかしいことがあって、この場から消えてしまいたいということは多々ありますが。そういうことではないですね笑

2:運転中に
基本的に僕は、嫌なことがあったら誰とも関わらなくていいように、車で遠乗りします。強制的に一人の時間を持つことで自分と向き合い、立ち直るきっかけを作るのですが、この時は天気が良く、青く澄んだ海を見に来たはずなのに、自分の瞼の中だけ どしゃ降りで、目から鼻から口から、色んな物を出しながらヒクヒクオエッオエッ言いながら運転しました。要するに、号泣、ですね。
まあ、泣くというのはストレス解消に良いと聞いていたので、もうどうにでもなれ!と思いながら1人わめき散らしましたねぇ。うーん、病んでたねぇ笑

3:早朝の散髪
心のバランスが崩れた原因の1つに、すごく忙しかったこともありました。で、夏場気温が上がってどんどん暑くなるのに、髪を切りに行く暇がなく、うっとおしい!

『髪を切りに行けないなら、自分で切ればいいじゃない』
と心の中のじゅんじゅんの囁きが聞こえたような気がして、朝早く目覚めた日に、大きめのハサミを握りしめ、家の裏へ。自分の髪の毛にハサミを入れたのでした。
家の中でやらなかったのは、後始末が面倒なのと、鏡を見ようとしてうまくいかなくなる気がしたから。外で切った髪の毛は、銀河鉄道999で、メーテルが流した涙が風に流れていくように、早朝の風に乗って飛んでいく、はずだったのだけど、僕の手の中にごっそり残りました笑 そして、切ったところの風通しが心地よく感じ、更にジョキジョキ、躊躇なくハサミを入れ、満足感でいっぱい。そのまま出勤したところ・・ 同じ係の女性職員は、「どうしたの?」と。この段階では自分が行った所業に自信満々だったので、よくぞ聞いてくれました、ばりのハイテンションな返事をしたのですが、「うん、なるべく早く床屋行っておいで」と追加で言われ、事の重大さに気付きました。
その日はなんとしてでも定時で帰り、いつも行っている床屋に駆け込みましたが、床屋の主人から、これは酷いと何度も言われ、切って無くなったものを復活させるわけにはいかないから、元通りになるまで3ヶ月はかかると言われ、しばらくは斬新な髪型で生活したのでした。
精神的に病むと、逆に行動力がついてしまい、色々やらかすようで、この時は自分の髪の毛を切るだけですみましたが(ある意味立派な自傷行為ではありますが)、エスカレートすると、もしかしたら自分で命を絶っていたかも・・なんて、今は思います(実は当時何度も考えましたけど)


ということで、なるべく重くならないよう冗談を交えつつ書きましたが、結構えぐい内容になってしまいましたね。
今落ち着いてみるとそう思えるけれど、当時は毎日必死で、今日書いたような行動や考えに至ることが通常でないという意識が全くなかったことは、本当に怖いことだなと思います。
これを読んでくださっている皆さんも、もしかしたらこの先ご自身や身の回りの方の心が弱くなってしまうかもしれませんし、こればかりは、気持ちの持ちようだけで簡単に取り戻せないこともあります。
転んですりむいたり、ナイフで切ってしまった所は痛いけど、自分だけでなく、他人の目でも傷の状況を確かめることができます。でも、気持ちの揺れは、自分だけしかわからないものだから、不安や心配事が重なって、自分だけでは抱えきれなくなりそうなら、恥ずかしがらずに、周りの人に助けを求めてください。そういう人が身近にいなくても、今は行政でも民間でも、一緒に問題解決に向けて頑張ろうと言ってくれる所もあります。とにかく誰かに話すことが大事だと思います。

そして、今現在、自分は精神的に強いから大丈夫、まだ無理がきく、と思っている方!まだ無理がきくなんて思っている時点でかなり無理してるのではないでしょうか。今日は少しだけ、すぐにやらなくて良いことをサボって、美味しい物を食べたり、楽しいことを考えたり、気分転換をはかってみてはいかがでしょう?

数回に分けて自分の体験談を書きました。
今苦しんでいる方がいるなら、これを読んだことをきっかけに、少しでも気持ちが上向きになってくれたら、幸いです。
最後長くなってしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございました!

明日からはまた通常通りグダグダ書いていこうと思います。引き続きご贔屓願います。

では、また明日!

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