見出し画像

不確実性の連鎖

仕事で締め作業に手間取り、いつもより10分遅く退勤、車に乗り込む。

何もなければそのままいつもより10分遅く帰宅して、着替えて・・という流れになるんだけど、実際着いたのはいつもより20分後だった。

退勤がいつもより遅くなったことで、ちょうど帰宅のラッシュアワーにぶつかり、大きな道路に出るまで時間がかかった。それに起因していつもは確実に青で抜ける信号機が赤で止まれのオンパレード。果ては、後ろを走っていた車が同じところで曲がったので、家の前ですぐに駐車できず、その車が通りすぎるのを待つためのロスタイム。
そんなことが積み重なって、予定より10分近く余分にかかってしまった。

これって、スタートがいつものサイクルからずれたことでその後に続くこともいつもどおりにいかず、単にそのずれを取り戻せるわけではなく、余計に時間がかかってしまった典型的なケースですよね。ある不確実が起こることで、他の不確実な状況にどんどん繋がっていく、まさに不確実性の連鎖だと思います。

タイミングによっては、車が少なく、普段より快適に運転できたかもしれないけれど、いつもどおりじゃない時って、どうしても悪いことに目を向けがちになってしまいますよね。やっぱりなるべく普段どおりの生活を送りたいものです。

話は変わりますが、上に書いたような内容に似ている話を1つ。意味がわかると怖い話というサイト等でよく見かけるので、ご存じの方もいらっしゃると思いますが。

ある夫婦が間違って1つ前のバス停で降りてしまいました。
その夫婦が家に帰ってテレビをつけると、乗っていたバスが、自分達が降りた次の停留所に向かう途中で落石にぶつかり、運転手含め乗客は全員死亡したというニュースが流れていました。
その夫婦は予定の場所で降りなかったことを激しく後悔したのでした。
「私たちが降りなければ良かったのね・・」

あなたはこの話の真意がわかりますか?
この夫婦は自殺願望があったわけではありません。
この夫婦は間違って降りた。
本当ならその停留所では誰も降りなかった。
誰も降りなければ、バスは停まらなかった。
つまり、事故現場を通るのはいつになる?
ということです。

まあ、ちょっと脱線しましたが、不確実性をなるべく起こさず、うまく対処することに、心穏やかに毎日を過ごすためのヒントが隠されているような気がします。

では、また明日!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?