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We'll be Together

この曲は何度も繰り返される転調が独特です。サビまでのG♭majorとサビからのE♭majorを行ったりきたりしながら、転調転調で曲が展開していきます。音楽的な用語を使って言うと、平行調の同主調に転調する珍しいパターン(合ってるかな?)。
初めて聴いたときは、「あれ?出だしは何調だったっけ?」と音楽を止めて考え込んでしまうくらいでした笑

1度は離れてしまった恋人と偶然帰りの駅で再会し、幸せを、未来を一緒に作っていきたいと、再び芽生えた気持ちを素直な言葉で伝えている歌詞なのですが、曲が進むにつれ、主人公の感情の高まりに合わせるかのように、段階的に言葉の強さが上がっていくように感じました。

例えば、サビの歌詞に注目すると、1番では「一緒に~しよう」「きっと~」などの言葉が使われているのに対し、2番では「(僕が)こうしたい(というニュアンス)」「ずっと~」など、より具体的、能動的な言葉が使われ、もう一度一緒に歩みたいという自分自身の気持ちへの確信が高まると共に、感情が最高潮を迎える流れにつながっているかのようです。
それに呼応するかのように、2番の終わりでは遂に転調せず、安定的な曲調で間奏に入っていきます。
この、サビの終わりからE♭のコードに着地する展開は、とても温かく感動的で、今回の新曲5曲の中で最もドラマティックな場面だと思っています。
そして、もう気持ちに迷いが無いことを示すかのように、その後は行われない転調。E♭のまま曲は終わりを迎えます。きっと二人は幸せに向かって歩き始めたんでしょうね。

今回は、転調と歌詞の変遷から、自分なりに曲について解釈してみました。「そんなこと考えてないぞ」と言われそうな気もしますが・・笑。
とにかく、幸せに向かって歩き始めた二人のドラマティックなストーリーを思い浮かべずにはいられない、気持ちが温かくなる1曲だと思います。ぜひ聴いてみてくださいね。

では、また明日!

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