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FIELD OF VIEW 29th Anniversary Live の東京公演に行ってきたよ

FIELD OF VIEW 29th Anniversary Live 東京2公演が終わりました。大阪公演に続き、デビュー当時から最近リリースされた楽曲までバランス良く、かつ幅広い選曲に、長くviewを見守ってきたファンも、最近このバンドの魅力を知ったファンも、誰もが楽しめたのではないかと思います。

もうおかしいくらいにどの曲も好きなので、もし僕だけを映すカメラがあったら、何が来ても小躍りしている様子が赤裸々に映されたでしょうけれど、個人的には2020年にリリースされたExtra Rare Bestからの選曲が多かったのが嬉しかったです。特に1曲目に「FIELD OF VIEW(曲名です)」が来たのはインパクト大だったなぁ。

さて、たくさんの人が来場、配信視聴したライブですから、様々な見方や感想があるとは思いますが、今回、間違いなく誰にも共通するのは、オリジナルメンバーであるギターの「小田孝」さんが復活したことだと思います。
2002年に解散ライブをしてから実に22年ぶりのステージということで、終始緊張した面持ちでの登場でしたが、たくさんのステージを踏んで来られたギタリストですから、演奏が始まるとさすがに堂々と貫禄のある演奏をされていました。

ヴォーカルの浅岡雄也さんは、長い間「FIELD OF VIEWの再結成はありません」と断言していたくらいですから、ファンの中でその話題をするのはなんとなくタブーの感覚がありました。なので、小田さんが復帰されることはとても嬉しいことなのに、今一つイメージが湧かなくて、実際にステージに出てくるまではファン全体を巻き込んだFIELD OF VIEWからのドッキリ企画じゃないのか?なんて勘繰ってしまうくらいでした(失礼w)。

でも、そんな疑念は小田さんご本人の登場によって杞憂に終わり、会場は興奮のるつぼに。いやー、すごかったなぁ。

そして、小田さんを加え、遂にお披露目された令和時代FIELD OF VIEW。新曲「ガラクタ」は、これまでにない激しさをはらむ挑戦的な意欲作。高いキーで細かい音符、言葉が連なるので、歌うのが大変そう。加えて、これでもかと言うくらいリズム・テンポの変化と転調を繰り返す曲調は、ロックバンドとしてのアイデンティティを残しつつ、新たな領域へ進もうというFIELD OF VIEWの決意を感じたような気がします。

その後も続く、FIELD OF VIEWのアゲ曲で会場内のボルテージは最高潮に。小田さんが再加入するまで演奏しないと決めていたという「Holiday」も披露され、大感動。いやー、これまたすごいものを見せつけられてしまったなぁ。

そして、浅岡・小橋両名の嬉しそうな顔。元々ニコニコしてることが多い2人だけど、そのどちらもがこれまでにステージ上で見せたことがないだろう、とびきりの笑顔(少なくとも僕の記憶では)。誰よりもこのステージを願っていたのは他でもないviewのメンバー達だったことが伝わりました。

さて、今回の小田さんの復帰により、音楽的な面での充実は間違いないけれど、バンドとしての個性というか、新たな人間関係も垣間見えたような気がします。
これまでは浅岡さんが自由奔放に振る舞うのを小橋さんがテンション低めに諫めるパターンが通常ルートだったのですが(FIELD OF VIEWの誠実さの最後の砦と言っていました笑)、小田さんが加わることで浅岡さんが突っ込みを入れたり、更に悪ノリする構図もでき、MCや演奏中のメンバー同士のやり取りに変化が見えたように感じます。

文字通り表情豊かに歌い上げ、縦横無尽にステージ上を行き来するやんちゃでちょっぴり泣き虫なヴォーカル、本当はとても熱いキャラだけど、感情に左右されることなく場の全てを俯瞰して的確なリズムを刻むアニキのドラム、そして、表情を崩すことなく淡々と弾き続ける末っ子のギター。これまでメンバー2人で線の関係だったものが、もう1つの頂点が加わることで三角形(面)を形作れるようになりました。3つのうちどれか1つの点が動くことでどんどん形が変わっていきます。
FIELD OF VIEWの音楽や存在感は、これから先、30周年を目の前にして立て続けに変化していくんじゃないかな。(浅岡さんは「アメーバのように」と比喩していたけれど、単細胞感があるので違う表現がいいなぁ笑)


今回演奏された曲の中に「Beautiful Day」という曲があります。

『僕らが生きてる 僕らを待ってる
まだ何も始まっていない
未来(あした)を掴みたいよ・・』

これから始まる。
未来を作っていく。
今回のFIELD OF VIEWに重なる歌詞だなぁと思います。


来年は30周年ということで、早くもライブの開催がアナウンスされました。お客さんが増えているからか、今回よりも大きな会場になりそうとのことで、よりたくさんの人にviewの音楽が届くことを楽しみに思っています。
節目となる年を共に祝えるよう、日常の生活を丁寧に過ごしていきたいと思います。
たくさんの感動や思いをもらったコンサートでした。

では、また明日!

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