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11/17 アドヴァイブス(add+Vibes!)のライブに行ってきた!(その2)

FIELD OF VIEWのドラマー、小橋琢人さん率いる(?)ジャズファンクバンド「add+Vibes!」の1stライブの感想などを述べる第2回。その1はこちら↓


曲が好き!とか演奏者がかっこいい!とか、そういう感想ももちろんあるんだけど、今回思ったのは大きく2点。

自分が好きな演奏者は自分が好きな音と演奏者を連れてくる

今回はドラムの小橋さんがメンバーを集められた(と思う)のですが、演奏者5人、皆さんとても良い音を出されていたんですよね。プロだから当たり前?いやいやそんなことありません。一人一人が良いプレイヤーとしても音楽の方向性がバラバラだったりそれぞれ勝手なことをしていては、出てくる音もまとまりがなく、聴いてて疲れてしまうかもしれません。個々人のスキルと、お互いに聴き合う姿勢が客席にも伝わってきて、そういう仕草や合図、時折視線を合わせてニヤッとするのを見ているのがとても楽しかったのです。
意味合いが重なるかもしれませんが、演奏者の皆さんは技術もさることながら、とても気さくで優しい人達だなぁという印象を受けました。休憩中や終演後にお声がけさせていただいたのだけど、皆さん疲れてるだろうに嫌な顔1つせずお付き合いくださいました(ありがとうございました)。そういう馴染みやすさが音にも表れるのかなぁと。
まとめると、自分が好きな音を出す演奏者が連れてくる演奏者も、自分が好きな音を出す確率が極めて高い上に、人間的に魅力的である確率も高いのだろうと思ったのでした!

音楽に関わらず、表現で人の心を動かすことって凄いこと

楽しいって思えるのは、その人の表現に共感し、応援したいって思うこと、同じ方向を向いて時や空間を過ごせること。なんだかよくわからないけれど、無性に惹かれて、身を乗り出して前のめりになって、与えられるものにひたすら集中する。そんな時じゃないかと思うのです。
言葉で言うのは簡単だけど、これってすごく難しいこと。まずは表現する立場としての主張がなければいけない。そしてそれが共感を得られるものでなければならない。当日どんな人がどれだけ集まるかもわからない所で、数ある選択肢の中から自分はこうだと1つだけ決めたものを自信を持って出し切るのは精神的にタフでないとなかなかできるものではない。だから、ただ上手いだけじゃなく、楽しいなと心を動かしてくれる表現は、実は相当のクオリティ。お客さんに楽しんでもらうためにはまず自分達が楽しまないとと言う人がいれば、余裕をこいて楽しんでる余地なんてない、自分達をしっかり出せるよう必死にやらなければと言う人もいる。どちらも間違っていないし、どちらかだけ正しいわけでもない。でも、今回のライブは演奏者が楽しそうに音を出す様子を見て、楽しいと思えた。ライブとしての成功の形はたくさんあるけれど、今回はこれが数ある正解の中の1つだったんだろうと思います。

なんだか長くなり、論点が見えなくなってきた気がしないでもないですが、とにかく今回は演奏を聴きながらこんなことを思ったのでした。

では、また明日!

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