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心のバランスを崩した時の話(その2)

さて、ようやく自分の状態を診てもらえる病院に辿り着いて、心の状態が良くても悪くても、自分がどうすれば良いかがはっきり告げられることに、とにかく安堵しました。

この時往診してくれたのは男性のお医者さん。僕の言葉を遮ることなく、メモを取りながら、ゆっくりと話を聞いてくれました。

適応障害と病名を告げられ、自分が正常じゃないことにある意味安心しました。

確か、気持ちを安定させる薬と、身体を休めるための睡眠剤をもらって飲むことに。でも、これ、朝になってもなかなか起きられなかったり、無性にお腹が減ったりと、生活に支障が出る副作用が。ご飯が美味しくて、ついつい食べてしまう。

薬を飲んで2日間くらいは、頭がぼおっとして、何もやる気が起こらなかったので、風邪をひいたことにして仕事を休みました。天気がすごく良かったけど、仕事が佳境に差し掛かっているのに休んでいる自分を考えると、家の中でじっとしていることしかできませんでした。

そして土日を挟み、月曜日。まだ薬に慣れず、もう一日だけお休みをもらうことにする。でもさすがにこの青空は勿体ないと思い、車で郊外の山へ。ロープウェーで中腹まで上がり、景色を見ていると、職場から電話が。何日も席を空けていることを怒られるのだろうかと不安に思いながら出ると、課長からでした。

調子はどう?と聞かれ、山に来ていますなんて言えないから、とにかく明日から復帰します(病休ではないけれど)、とだけ勢いで言ってしまい、軽く後悔する僕。このまま心と身体を休め続けたい。そう思っていたのに、自分の気持ちを言うことができない不甲斐なさを感じながら、遂に約束の朝が来たのでした。

その3へ続く。

なんだか思ったより反響が大きいようで驚いています。
何日か、しばらくお付き合いいただけたら。

では、また明日!

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