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私なりにミュージカルを読んでみる。

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現代演劇や歌舞伎について長い間、書いてきましたが、ミュージカルについての文章は、決して多くはありません。それでも心に残る舞台は、日本でも海外でも接してきました。ミュージカルを単な…
不定期ではありますが、これから徐々にミュージカルの分野について、批評を集めていきます。
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#藤田俊太郎

【劇評191】藤田俊太郎演出、城田優主演の『NiNE』。カサノヴァの命運と失墜。

 極上のエンターテインメントとして、『NiNE』(アーサ・コピット脚本、モーリー・イェストン…

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長谷部浩
3年前
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村井良大、spiによる『手紙』に、ミュージカルの可能性を読む。

 ミュージカルでは、再演は最高の勲章となる。トニー賞には、ベストリバイバル部門があるし、…

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長谷部浩
2年前
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【劇評281】花村想太の出世作となった『ジャージー・ボーイズ』チームグリーンのドラ…

 中川晃教のヴァリーを擁して『ジャジー・ボーイズ』(藤田俊太郎演出 小田島恒志訳)は、再演…

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長谷部浩
1年前
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【劇評315】『RAGTIME』は、不安定な私たちの時代をあからさまにする。

 私たちは、ラグタイムの時代から、進歩したのだろうか。それとも、懲りることなく、墜落をや…

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長谷部浩
10か月前
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【劇評321】女優六人で演じられる『東京ローズ』は常識を疑う意欲作となった

 新国立劇場が、フルオーディションによるミュージカル『東京ローズ』を上演した。スウィング…

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長谷部浩
8か月前
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長谷部浩
4か月前
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【劇評335】ミージカルの最前線。三浦透子の深く、悲しい演技と歌唱。人間の心の闇を描いて、見逃せない『VIOLET』。

 傷痕は、誰のこころにも刻まれている。  藤田俊太郎演出の『VIOLET』(ジニーン。テソーリ音楽 ブライアン・クロウリー脚本・歌詞 ドリス・ベイツ原作 芝田未希翻訳・訳詞)は、二○一九年、ロンドンのオフ・ウェストエンドで初演された。二二年二は日本でも初演されたけれど、コロナ禍のために、ごく短期間の公演にとどまった。  今回、満を持して再演されるにあたって、主役のヴァイオレットは、三浦透子と屋比久知奈のふたりで、ダブルキャストを組んだ。  この作品は、一九六十年代、人種差

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