おもろい話し方

最近、お笑いバラエティ番組を見ることが圧倒的に増えた。

おつまみとビールをもって、ソファーに寝ながら大笑いしてみるあの空間。

たまらんよなぁ。

しかし、最近の私は違う。

私はビールとつまみの代わりに、紙とペンをもってお笑いバラエティ番組を見ている。

面白かったシーンに対して、なぜ面白かったのか?どんな特徴があるのか?

その瞬間をノートに書き写している。

いや、何のためのバラエティ番組やねん。(笑)

話し方を学ぶ上で、お笑い芸人の話し方は大学の講義の8000万倍勉強になる。

今回は、話が面白い人の特徴やテクニックなどの”会話の法則”について書いていこう。


・話が面白い人は、中身のない会話を積極的に織り交ぜる。

出身地はどこですか?趣味は何ですか?。。。(中身のある会話)
今日熱いわ~、アイスくいてぇ。あ、あそこにネコいるやん。(中身のない会話)

実は、中身のある会話をすることで、自然に相手も中身のある会話をしなければらないという思考になり、会話が弾まなくなる。

中身のない話をすることで、話のハードルを下げるという効果がある。

例えば、平成ノブシコブシの吉村さんも、「一緒だとやりやすい」という評価を受けている。

よくどうでもいい言葉を大声で叫んでいるイメージがあるが、「完成度10点」くらいの人がいるほうが、その場のハードルが下がり、会話が弾むのである。

会話を続けようと努力するよりも、内容のない会話をしたほうが、場は盛り上がるのだ。


・トークの3種の神器
「擬音」「比較」「自分の気持ち」

まずは3つの神器を使わない会話を見ていただこう。

この前、公園沿いで散歩をしていたら、目の前から車が来たんですよ。
そしたら、その車が急に目の前で止まったんです。
そしたら車の運転手が窓から、「この車、最近買ったねん」って言って、そもまま行ってしまったんですよ。

これを、3種の神器を使うとこうなる。

この前、公園沿いを歩いていたら、目の前から車がブーン(擬音)ってきて、その時は、「あっ、車が来てるな」(自分の気持ち)くらいしか思わなかったんですけど、そしたら車がキィィィって止まって、「え?なに?」って思たけど、そんな時は普通なら「まぁ道でも聞かれんのかな」(比較)って思うじゃないですか?そしたら運転手が急に、「この車、先週買ったねん」っていって、そのままブーンって行っちゃったんですよ。 「いや、知らんがな!!」

どうだろうか?頭の中に浮かぶイメージ、テンポ、伝わり方、同じ内容の話にもかかわらず、別の話のようになっている。

千原ジュニアさんは、この話し方が抜群にうまい。



・一つは持っておきたいすべらない話

いざという時のために、鉄板ネタを1~2つは持っておきたい人が多いのではないだろうか。

そこで、すべらない話を持っている人は、大きな武器になる。

①ギャップを感じた瞬間に着目せよ。

いつも怖い先生が盛大にこけた。こわもてな人がお花屋さんだった。

このようなギャップを感じた経験は、すべらない話のエピソードになる。

キリン川島さんの、「家では頑固なオヤジだけど、会社ではただのエロおやじキャラだったという話が有名だ。

ギャップを感じた体験は日常のいたるところに転がっている。

②失敗、勘違い、言い間違え系は武器になるチャンス。

彼女にlineをしたとと思ったらお母さんだった。受付の人に会社の愚痴を言っていたら、社長だった。

などなど、ちょっとした失敗談などは、すべらない話の原石となる。

例えば、「トトロ」と「とろろ」を言い間違えた話なら、

今日な、昼休み中に母さんから「今日、夜とろろだよ」ってlineが来て、最近暑くてさっぱりしたもの食いたかったから、「よっしゃあ」って楽しみに家に帰ったんですよ。いざ家に帰って食卓を見たら、とろろなんてどこのにもなくて、ぱっとテレビのほう見たら、「となりのトトロ」がやってたんですよ。いやオカンそれトトロ!!

こんな何気ない言い間違えでも、おもしろいトークのネタになる。



・話にタイトルをつける

例えば、上司に怒られた話をするのなら、

「人ってここまで怒られるんだ」っていう話なんですけど、、

のように、タイトルをつけることで、落ちが弱い話でも。まとまりが出て面白く聞こえる。

さらにここに突っ込みを入れることで、

いやどうでもいいわ!!って思った話なんですけど、、

のように、相手が聞き入ってしまう話の入りになる。

すべらない話をする芸人さんたちは、ほとんどの人がタイトルをつけてから話始める。



しかし、以上の話を普通にしていても、正直あまりウケない。

そこで必要となってくるのが、「話のちょい盛り」だ。

ケンドーコバヤシさんのトークが典型的な例で、

①これホンマにあった話で、幼稚園の頃、①岡山県のおばあちゃんと親戚の千絵ちゃんで、山菜を取りに行ったら、シカの死体を見つけた。ちえちゃんが怖がって死体に石をぶつけたら、おばあちゃんが起こって、命の尊さについて説明した。そのあと、おばあちゃんがミミズを見つけて、「なんやこれ、気色の悪い」と言って、小刀でミミズを切った。それを見ていた千絵ちゃんが、今度はおばあちゃんに石を投げつけた。

この、「今後度はおばあちゃんに石を投げつけた」という部分は、ちょい盛りポイントで、どこをちょい盛りするか?で話の面白さが変わる。

そして、文中の太字で書いてある部分は、ちょい盛りを本当にあったように思わせるテクニック。

①は、本当にあった話でという予防線を張る効果
②は、より具体的なリアルな描写をイメージさせ、本当にあったことのように思わせている。

普通の話にちょい盛りをすることで、さらに面白い話に変化するのだ。


以上が、おもろい人の話し方だ。

私もさらにお笑いを研究して、芸人顔負けの面白人間になります。

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