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「終わった人」から始まったプロティアンキャリアの3年目

第125号(2023年9月20日)
小倉のハートコーチ長谷川さんからバトンを受け取り、新潟のキャリアコーチ長谷川が語らせて頂きます。

 ぷろぴのひろば第4号(2021年5月22日)に掲載してから、あっという間に2年4カ月が経過しました。私は現在62歳でキャリアとの関わりを楽しんでいる毎日です。
 第4号では、内館牧子さん著書の映画化「終わった人」を観て、定年退職を迎える自分が危機感を抱いたこと。映画館女性係員に「終わった人お一人様ですね」とチケットを渡され、被害妄想を抱いたエピソード。キャリコン資格取得、タナケン先生のプロティアンとの出会い。組織内キャリアからプロティアンキャリアに変化する覚悟などを語りました。
 その時の自分が、待ち受ける新たなキャリアに高揚感を抱いたことを今も忘れません。
 そんな私が2年超を経て、現在、定年について思うことは、以下の通りです。

 1.定年制は組織都合とは言え、雇用契約で最初から分かっていること。サラリーマンとしての安定した生活が終わることの不安や不満は贅沢な悩み。いかに早く自分事として考え、マインドセットするかが大切。
 2.定年は一つの区切りでしかない。定年前から定年後も継続したライフキャリアを生き抜く自分をつくることが大切。
 3.サラリーマン生活を終え、いよいよこれからは自分が好きなように生きるキャリア形成期。自分を開放してやりたい事をやればいい。

 最後になりますが、エイジズム(年齢差別)とアンコンシャスバイアス(高齢になると一律に能力、気力が衰えるという思い込み)がシニアの働き方に悪影響を及ぼしていると思います。それは組織と個人共に言えることです。どちらもマインドセットが必要です。
 私は定年を迎えるシニアについて考えるため、定年本を50冊以上読みました。最近では石山恒貴さんの「定年前と定年後の働き方 サードエイジを生きる思考」(光文社新書)が良かったです。データに基づく分析とシニアの意識改革について鋭く書かれています。ぜひ一読されることをおすすめします。

 それでは、次回の"人と関係性の専門家コーチ"橋本ゆり香さんにバトンをお渡し致します。
#プロティアン

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