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日記を書いて本にする

日記を書いて本にする、針山屋です。
今回は日記をどのように本にしているのか、エントリを書いてみました。
本文は出来上がっていることとします!(そこが一番大変よ)


印刷所

針山屋が印刷をお願いしているのは「ちょ古っ都製本工房」さんです。
文フリでうちの本の奥付をみたお客さんに「みんなここの印刷所を使っているんですけど、人気なんですか?」と聞かれたことがありますが、印刷費用の安さで人気です。PDF入稿なので、解像度が高い印刷(漫画とかイラスト、写真)には向きませんが、文章の本にはちょうどいいと思っております。一冊から印刷できるよ(※お金を積めば高解像度印刷もできます)

本文作成

まずは本文を書きます。
本文はスマホやPCでテキストで入力しておきましよう。
スマホのメモ帳、Googleドキュメント、日記用アプリ、なんでも大丈夫ですが、デジタル化しときましょう。
そのあと、本文用テンプレートに文章を流し込みますが、わたしはwordを使っております。でも最終的にPDF形式で保存できたらなんでも大丈夫です。パワーポイントで作ることもあります。

同人誌のサイズを決めたら、web上でテンプレートを探してください。下記2サイトのテンプレートがおすすめです。縦書きにすると作業は大変だけどかっこいい、横書きにすると作業が楽でも文章がインターネットライクになる。そんな感じでどっちでも大丈夫です。
私はだいたいA5サイズ二段組を使いますが、初めて本を作る人はB6サイズ縦書きなんかがおすすめです!文庫本っぽい本になります。

wordがないよという方にはgoogleドキュメントがおすすめです。

表紙作成

表紙の作成は、ツールを使えるならメディバン等無料のイラスト作成アプリがお勧めですが、苦手な人はワードやパワーポイントでも作れます。
サイズだけ気を付ければ大丈夫。自分が作る本のサイズに合わせてキャンバスを作成して、表紙に写真(スマホで撮ったやつでOK)とタイトル書くだけでもサマになります。

春の文学フリマで出した本です。これはクリスタ(有料のアプリ)で作りました。こんな感じで写真+タイトルだけでも全然いいと思います。

タスクについて

本を出す際に、いろいろ作業が発生するのですが、ここらへんを作成すれば本になります。それっぽくなる。お手持ちのZINEなどがありましたら、だいたいこんな感じになってるので確認してみてください。

  • 表紙、裏表紙

  • 内表紙

  • まえがき、あとがき

  • 本文

  • おくづけ

入稿前に、作ったデータをプリンタやコンビニコピー機で印刷してチェックする作業も必須です。これをやらないと誤字脱字誤表記を見落としてあとで後悔します。

入稿

では、本文データ、表紙、裏表紙をPDFで作成したら、入稿となります。
下画像は入稿の申し込みの一例です。
B6サイズ、本文モノクロ、本文用紙上質70g、印刷部数は10部、ページ数は60P、くるみ製本(最初は中綴じこっちがおすすめ)、表紙はフルカラー、表紙の印刷については、わたしはだいたいアートポスト200kgにオプション加工マットコートにしてます。なぜなら紙のことよくわからないから…。でもこれだと失敗が少ないから…そんな理由です。だいたいこれで印刷代は4営業日前入稿で4500円、10営業日前で3100円くらい。

この画面めちゃわかりにくいですよね

本文の仕様を入力して、この後表示されるアップローダーから原稿のデータをアップロード、そして印刷代を振り込めば完了です。

書店委託

できあがった本については、書店委託の営業をしてみるのもよきです。
東京の下北沢にある、日記屋 月日さんが、古今東西色々な日記を取り扱っています。勇気を出してWebサイトから申し込んでみてください。書店委託の道が開けるかもしれません。

書店営業については、「ふたりのアフタースクール(太田靖久・友田とん・著)」を読むと詳細に書いてあります。大変参考になりますが「書店営業…厳しい…」と心折れる部分もあります(わたしは折れました)。書店委託に興味のある方は是非読んでみてください。


イベント参加

あとは文学フリマに参加してみるのも楽しいです。

全国規模でイベントがあるので、一冊でも本を作ったなら机に並べて売ってみましょう。売れても売れなくても楽しいのでおすすめです。
BOOK CUTRE CLUBさんのイベントもおすすめです。定期的にZINE FESを開催されてます。


まとめ

ざっくりとした流れだけですが、わからないことがあったら聞いてください!SNSのDMでも大丈夫です。なんか全然関係ない質問でもどうぞ。