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アルティメットヤスオの教科書

初めまして、お久しぶりかもしれません。ソリアゲ王者ハサキングと申します。約5年ぶりにヤスオメインでsoloQに復帰し、opggヤスオランキング日本1位、マスターランクでシーズンを終えました。
過去にはLJLCS(上位2チームがLJLチームに入れ替え戦を申し込めるLJL2部リーグ)で選手を務め、シーズン6にRascalJesterにmidとして加入し、当時の最高レートはチャレンジャー500LPと少しくらいでした。
普段はよくtwichで配信しています。

「1v1強くなりたい、序盤からレーンで勝てるようになりたい」と思っているプレイヤーなら、ヤスオ関係なしに参考になる考え方をお伝えできれば良いなと思います。
今回はLoLの中でも特に難易度が高いとされる"ヤスオ"のマクロ的な考え方や、ミクロに注視したレーン主導権の握り方を主に書いていきます。
ゴールド~ダイア辺りのプレイヤーを対象に書いているつもりです。

簡単なヤスオの特徴のおさらい

良い点
ダメージが高く、機動力も高い、竜巻とUltの2種類のCCを持っておりパッシブとWのおかげで耐久力も優れていて戦闘力が非常に高い。
プッシュ、クリープを狩る速度がとても速いのでお金を集めやすい
とても楽しい

悪い点
接近しなければダメージが出せず、ミニオンの中でしか機動力が活かしきれず、竜巻とUltのCCは前提条件を持っており、Wが有効活用できない相手に対して柔らかい。
ゴールドを集めてないと弱い

レーン主導権の大事さ

レーンで主導権を握り序盤の有利を広げる。
ぶっちゃけヤスオで一番大事なのはこれです。

強烈なヤスオのレーン攻めプレッシャーを使い、相手からレーン主導権を奪い、影響力を敵ジャングルに及ぼし、序~中盤で試合をキャリーする事がヤスオの仕事だと考えています。
ヤスオは特定の構成以外でスケールしたとしてもパワーを発揮するための操作が難しく、オールインするためには準備が必要なので対処されやすい傾向にあります。
なので自軍、敵軍の構成に一番左右されづらく、ヤスオ単体でも安定してパワーを発揮しやすいのが序~中盤までの時間になります。

レーンの攻防について

ヤスオは基本的にmidのチャンピオン達に対して殴り合いで負ける事はほぼありません。(筋肉ファイター達を除く)
なので、いかにしてヤスオのペースで戦いに持ち込むかがこのキャラの本懐になります。
ヤスオが一定距離近づいた時点で相手は何かしらの対策行動をしなければいけません、何もしなければヤスオに対して大きく不利を背負う事になるからです。
その対策行動のほとんどは射程の短いヤスオに対して先にポークする、ヤスオが詰めて来るタイミングに合わせてCCを撃って止める、大人しくミニオンから離れる(レーン主導権を放棄する)の基本的には三つになります。
これらの対策行動はヤスオが相手に近づくだけで発生する、ヤスオ側から仕掛けれる心理戦の部分になります。
この踏み込んだ瞬間の読み合いを理解する事で、ヤスオがスキルを使うタイミングの理解度を上げていければ、自然とヤスオの上達に繋がっています。

実際のヤスオの手札について確認していきましょう。

詰めE

相手に対して詰めるように動くE。これは地点指定に対して避けEと兼ねる事ができる強ムーブです。基本はこれのプレッシャーを軸に竜巻、ステップを組み合わせて相手に対応されづらい攻めを展開します。目押しでシンドラのQ、W ビクターのW マルザのQ カシオのQ等に対し強く働きます。
動画ではマルザのQに対して詰めE->aa Q E aaで大きく有利を取っています

竜巻

貴重なヤスオのポーク手段、これを当てれるかどうかでヤスオのレーン勝率に大きく影響を及ぼすでしょう。
・Ult始動のオールイン、後述の押し付けWに繋がる起点にもなるヤスオをヤスオたらしめる強スキル。
・竜巻を撃った後に最速でミニオンに詰めEを使い竜巻を壁のように使う事で早い攻めを展開でき、相手が対処する前にヤスオの得意な距離に持ち込む事もできます。また強化EQより早くCDを回す事ができるので総火力がとても高いです。
・相手のスキルに合わせて撃つ事で安定して当てる事ができ、相手の"スキルを撃つ"という行動に対してもプレッシャーをかける事ができます。
・竜巻の詠唱には発生保障がついているのでCCを喰らいながら撃つ事も可能(通常Qには発生保障がついていません、なんで?)

基本はQスタックを一つ貯めた状態で相手のエリアに踏み込みます、これにより攻めが成功した時に竜巻をいつでも使える状態で戦闘を仕掛ける事ができます。

ステップ

相手が詰めE、竜巻に対応し始めたらステップでディレイをかけてアクションを起こす事で相手に次、ヤスオが何をするか考えさせる事ができます。先読みでE先にスキルを置いてくるのであれば相手のスキル詠唱時間中に竜巻orステップ後詰めE、様子見してスキルを温存してくるなら詰めE後押し付けWをする...等、行動を組み合わせて強いアクションを作り相手の行動を制限していく事がレーン主導権を握るコツになります。

押し付けW

相手に近づいた際、一番のプレッシャーになるのがこのスキル。
このWがLoL内でも屈指のぶっこわれスキルなので適当に相手スキルを見てから壁を張るだけでも機能してしまいますが、守るためにWを張るのではなくヤスオが攻めるためにWを張るイメージで使うと相手にプレッシャーを与える事ができます。
何度か押し付けWを見せる事でヤスオに接近されても相手がCCを撃つ事を待つか、スキルの先撃ちをしてくるようになるのでそれをステップで避けた後入る。等Wの使い方で"理解"らせましょう。

避けE

 相手から見て横、斜めに移動して接近するためのE。これは方向指定CCに対して使用します。距離が近い場合竜巻詰めEに派生可能な事が多いので、詰めEを見せた後にフェイクとして使えます。

下げE

文字通り下がるために使うE。敵JGをおびき寄せた時に使います。
相手mid jgを一直線にならべやすい利点もあり、相手を一直線に並べてカイトする事で一方的にダメージを与え竜巻のAoEヒットを狙う事ができます。
動画では下げEを使い相手のAA射程内に入らないように意識しながら立ち回っています。

これらの手札を使い相手との1対1の読み合いに勝利し、相手からレーンの主導権を奪いスノーボールしていくのがヤスオがゲームをキャリーする事に繋がります。

ウェーブ管理について

ヤスオは竜巻を撃つために基本的に押しレーンを作る事になりますが、ヤスオはロングファイトが得意なチャンピオンなのでウェーブを押し切った後の引きウェーブを作った時に一番のキルチャンスが訪れます。
相手がウェーブを押し切ってリコールを狙っていると感じた際は押し切るだけではなく、片側サイドをワードで固めた後にフリーズレーンを狙いましょう、ワードで固める際、味方JGがアクションを起こす側に固めておくと速やかに戦闘に参加できるようになります。
相手のファームを妨害して一方的にお金と経験値に差をつけれるだけではなく、ヤスオの得意なオールインファイトに持ち込む事ができます。

ダメージ計算、キルラインについて

aa Q  E aa + ignite (lv2~3) ダメージ約350 (AR30前後)

QF E aa + ignite (lv2) ダメージ約300(AR30前後)

いつでも使える確実なキルラインになります、通常QとEの射程がほぼ同じなのでEのキャスト距離=Qの最大射程と覚えると楽かもしれません。
QF E AA は反応するのが難しく有効なリーサル手段になります。Qの詠唱が完了するギリギリまで待ってFをする事で相手の意表を突き確実に仕留めましょう。
バーストはUltが手に入るまでそこまで高くないのでタワーダイブ性能は控え目ではあるものの、一方的にプッシュした後に相手ミニオンウェーブが来たタイミングに合わせてタワーダイブする事で動きの幅を広げる事ができるので積極的に狙ってみましょう。

Ultが手に入った後は
竜巻 EQUlt AA EQW ~竜巻

EにはQのCDが0.55秒以内だった場合QのCDを解消させる隠し効果を持っています。エアブレード後はQの残りCDが0.6秒程なので最速AA EQとキャストする事でCDを解消しスムーズに二度目の竜巻に以降できるのでオススメです。

集団戦までのローテーション例をいくつか紹介。

mid botのタワーが折られたタイミングでゲームが大きく動く事が多いです。下に書くのはあくまで一例にすぎませんが、どれも共通して言える事はタワー破壊に繋がるヘラルドファイトは必ず参加するようにしています。ヤスオはシージが苦手で外側タワーの有無で20分以降のバロン・ドラゴンプレッシャー、集団戦の戦いやすさが大きく変わってくるからです。

先にmidを折った時

ヤスオ主導でゲームを作れる大きなチャンスです。
全力でプッシュした後に 敵のジャングル深くにワードを置き、有利な場を作ります。その後の動きとしては、
・味方ジャングラーやサポを呼んで、中立オブジェクトに触る。いざ乗り込まれた時、中立オブジェクトでQを貯められるため強く反転できる。
・打ち上げのあるレーンにダイブを迫る。
・ワードで敵ジャングルの位置を予測して、midjgのキルを狙う。
などがあります。積極的にこちらから戦闘を仕掛けゴールド有利を必ず狙いに行きましょう。

先にmidが折られた時

先に折られた時点でヤスオは弱いです。やれる事としては、自陣botジャングルの入り口にコントロールワードを置きつつ、ウルト、スペル、人数差、ポジションを睨みつつ勝てるタイミングのファイトを狙う。
これくらいが関の山です、頑張ってレーンとヘラルドファイトに勝ちましょう。

先にbotを折った時

全力でプッシュした後深めにワードを置き、その後
・mid周りに寄って戦闘を狙う。
・グロンプジャンプでソロキルを狙う。
味方botのアドバンテージを活かしつつ、ゲームの流れを組み立ててみましょう。

先にbotが折られた時

先にbotを折った時とは逆に、相手のbotの有利な流れに乗せられ、自分の有利をスローしない方法を考えましょう。相手のbotがmidに来るのでこちらもswapし、しっかりファームしつつ相手midの対面に1v1を狙います。
味方のbotが大きく負けてる時でも、押し付けWを持つヤスオは育っている敵のADCに対して強気に出れる場面のほうが多いです、序盤負けているからといってゲームを投げ出さずに冷静にプレイを続けましょう。

集団戦のイメージ

基本的に優先順位を上から3つ決めて行動しています。

①敵のキャリーを落としにいく

ヤスオが前に出て強いタイミングをいくつか絞ってみましょう。

・味方にダイアナやマルファイトのようなヤスオUltと一緒にダイブできるチャンピオンがいる。
・相手のCCが落ち、ヤスオがインした時にダメージを出し切れるタイミング、いわゆる後入り。
・竜巻とFが上がったタイミング。

②孤立した敵を落としにいく。

・自分の被ダメージを抑えつつダメージを出しきれる時。
・孤立した敵(自分も)に敵カバーが寄ってきた場合。

完全に孤立してる敵と1v1を挑める場合、積極的に仕掛け敵の総数を削りましょう。また、敵のカバーが一歩遅れるぐらいの距離感の敵に対しても、仕掛けることでそれをカバーしに来る敵をWのエリアに引き込んだり、一直線に竜巻に巻き込んだりすることが出来、ヤスオドリームを狙えます。
動画ではブランド・ヤスオに対してケインが孤立した形になります。
カバーしに来るアーリ、ゼリ、ユーミに対して壁を置くことでポジションを下側に誘導しマルチキルに繋がりました。

③味方のADCをWで守りながら様子を見る (竜巻を貯めつつ前から溶かしていく)

・味方ADCが育っている。(最重要) 
・敵に強力なタンク、メイジが揃っていない。(ヤスオはオールインする前にポークでヘルスを削られたくない)
1か2の状況が整うまでこれが基本の立ち回りになります。

ビルドについて

現在プレシーズン中で大きく変わる可能性があるのでビルドについては深くは書きません。
強いて言うなら王剣ジャックショーのファイター型ヤスオがダメージを出し続ける事が簡単で使いやすいです。
味方の打ち上げが豊富な時はクリティカル型でキャリーを狙いましょう。
ジールは足が速くなり、QEの射程に入りやすくなるのでレーニングで強く立ち回りやすくなります。

ヤスオはヨネと比べて強烈なUlt後の自己強化があるので、クリティカルとのシナジーは高めです。AR防具を一つ積んでる相手に対して15%程のダメージ上昇が見込めます。実質リヴェンのUlt

シナジー

GODtierだけざっくり書きます、ビルドと同じくチャンピオンパワーもパッチによって大きく変わるからです。
ヤスオのUlt範囲は円形なので円形範囲スキルと素晴らしく相性が良いです。

TOP
マル神ファイト
JG
ダイ神アナ
ザッ神ク
AD
ニー神ラ
ジグ神ス
SUP
ノー神チラス
アリ神スター
ラカ神ン

一緒に相手バックラインを巻き込みつつ飛び込んでヤスオと暴れる事ができるチャンピオン達と相性がとても良いです。シンプル。
ただ、彼らのエンゲージを待っているだけだと飛び込んだところに簡単に対処されてしまいます。相手から見て順調に育ったヤスオは警戒度が高いチャンピオンなので、そのプレッシャーを使って、相手の目を奪い味方のエンゲージが刺さりやすいように工夫してあげましょう。相手を挟み込んだり、竜巻が上がると同時に前線ラインを押し上げたり、ストップウォッチでベイトをしたり、相手がヤスオを警戒せざるを得ない状況を作り出すのもヤスオの腕の一つです。
ジグスはヤスオの弱点を全てカバーしてくれる神より高い至高の存在。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。
こういったガイドを書くのは初めてで、稚拙な文章でかなりわかりづらい部分が多々あったと思います。普段はtwichで配信しているので、もし気になった点があれば気軽にコメントしてください。可能な限りお答えしたいと思っています。

ソリアゲ王者ハサキングでした、またお会いしましょう。素敵なヤスオライフをお送りください。

ヤスオとは人生



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