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初めての採卵 移殖までいかず涙

夫のコロナ陽性でなかなか不妊治療のクリニックへ行けず、やっといけた日にはちょうど生理が来たD1だった。

受精の確認も全て診察で行われる予定だったので何も情報のないままの2週間。
私の卵は、私たちの受精卵になったのだろうか。
とずっと不安でいっぱいだったけど、心のどこかで採卵前のエコーで9個カウントされてたし、3〜4個は胚盤胞になってるだろうと思っていた。

次は移殖の相談かな〜
3月に移殖できたら11月にはもう出産予定かな〜
どこの産婦人科で出産できるかな〜
とか脳天気に考えていたのに、帰りの電車では帰宅ラッシュの電車で涙して帰ることになるなんて思ってもいなかった。

まずは、採卵時に子宮内膜ポリープも切除してもらったのは予定通りのことだった。
取ったポリープの病理の結果「慢性子宮内膜炎」の診断がおりた。
C D138陽性形質細胞が20視野に8個。
20視野中5個以上で慢性子宮内膜炎と診断されるから、まさに当てはまった。2週間の抗生物質が処方された。

その話の後に、医師から受精の説明の紙が置かれた。

視界に胚盤胞0とみえてしまった。
え?胚盤胞ゼロ?え?
先生の説明に相槌を打ちながら、見えている凍結保存結果の数字に釘付けになった。もうすでに泣きそう。

先生は、7個の採卵が出来て成熟卵は5個ありました。そのうち、正常受精した2個の受精卵を前核期胚として凍結しましたと。
5個のうち4個を顕微授精・1個をふりかけ法。顕微授精のうち2個だけ正常受精して、その他を培養してみたけど凍結に至ったものはありません。
今回の採卵は移殖せず治療周期として終了させて、次また採卵周期に入りましょうということだった。

移殖のことばかり考えてたから、採卵の言葉に動揺してしまった。
幸いなことに、採卵したのに私の卵巣は腫れることなく、全周期を挟まずまた採卵出来そうだったので、すぐにでも始めることを希望した。

だって、最短で妊娠したくて体外受精を選択したんだもん。
お金かかるけど、体外受精までしたら妊娠まで準備は大変だけど叶うと思うでしょう。採卵したら移殖までスムーズに進むと思っていた。
妊活本当に沼が深い。深すぎる。

クリニック帰りに最寄りの駅まで迎えに来てくれた夫は、号泣している私の顔にびっくりしていたけど、また頑張ろうと言って慰めてくれた。ありがたい。
帰って掃除洗濯が済んでいて、あったかいご飯が用意されている幸せな家に着いたけど、その日はずっと悲しくてしょうがなかった。

まだ悲しみはぶり返すけど、進むしかない。
やるしかない。
もう次の採卵周期に入っているから、2週間後また私は麻酔をかけられて卵を取ってもらいに行く。

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