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はたらくことを考えたら2人の自分がいた

働き始めて20年以上が経過し、今では私の「はたらくこと」は、義務でも、権利でも、嫌なことでもなく、自然な行動になっています。慣れってすごいなと思います。

はたらき始めた当初は、仕事が難しく、優秀な先輩方についていけず、結構悩みました。本当にこの仕事が向いているのだろうか、自分は能力が低いのではないか、などなど。それでも転職を考える勇気もなく、目の前のことをなんとかこなすこと4年、「耐えながら」という表現が正しいと思うのですが、我ながら結構一杯一杯になっていました。
ある時、本社に出張に出向く際の最寄り駅のホームで、なんだか不甲斐ない自分に泣けてきて。。。このままやったら自分はダメになるなぁと。でも、何故か、その時に、ふと、自分を無くしてまでする仕事なんてないなと、自分に言い聞かせることができたことを今でも思い出します。そこから、あまり仕事に対して考えすぎず、客観的にいようというスタンスが身に付いた気がします。そんな背景から、今、はたらく上で、二人の自分ができてきた気がします。

一人は、組織人としての自分です。新入社員の時代に、当時の上司より「役割演技」という言葉を教えていただいたことから、現在に至るまで意識をしていることで、組織の中で、その役割を全うするために活動をしている自分がいます。
最初はルールや、体裁があったりとめんどくさいなと思うことが多かった人格ですが、逆にそれによって、守られたり、作られたりすることもあり、今では、自分を育ててくれたものであると思えるようになっています。もともとグータラで、なかなか仕事ができない自分を律する力になっている側面もあるようにも思いますw。

もう一人は、仕事を楽しんでやっている自分です。私は、人事の仕事を日本、東南アジアで担ってきましたが、都度新しい出来事、出会いがあり、刺激をもらってきました。あれだけ、入社当時は嫌だった仕事が、今では、新しいことにチャレンジするワクワクを楽しむことができるようになりました。長く続けることで、その楽しみを見つけることができました。最近では、それらをしっかり形にして、後世に残していくことが必要であると思い、個人的に、人材マネジメントについて色々な切り口から学びを深めています。大学院へも行ってしまいました。

と、まあ、こんなことを考えているのですが、最後にもう一人の自分を思い出しました。
子供たちが大きくなるにつれ、学費や、やりたいことにトライさせたい、また子供たちだけではなく、妻や自分も、旅行に行ったり、色々なことにチャレンジしたいと思った時に、相応に稼がねばと思っていることを思い出しました。やっぱりはたらくことで、稼ぐことができて、家族や自分の人生が充実するという事も大事ですね。

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