同じフォーマットを使う。載せる情報に「わかる情報」を使う(2017年4月20日のメルマガ)

★こんにちは、ハルヤンネです! ★

<重度知的な子にカレンダー、スケジュールを定着させるための工夫について相談です。今年から小3。スケジュールは写真を貼ったケースに実物を入れたもので続けていますが、上から順番がよくわからないようです。一つ一つの予定と活動は繋がっている様子です。提示するのはとりあえず2つか3つ。2年ほど次の予定を伝えるを続けて、4ヶ月前から複数提示に。何か取り組める、本人にわかりやすい工夫はあるでしょうか?>

知的に重いお子さんは、示されている意図が取りにくため、必ず「フォーマットを一定にする」がいります。あるときはカード、あるときはメモ、あるときは白紙、あるときは色付きというようでは、なんのこっちゃら?ですよ。なので、学校と家、事業所なとどは必ず協力しあって同じスタイルにしてください。例えば選択なども、同じフォーマットで示し叶えると、フォーマットで「選ぶんだ」とわかっていきます。

さて、カレンダーは「超カレ」をお使いください。説明書も付いています。枠を移していき、終わったら「切る」1日ずつ移っていきます。わかりにくいときは、「起きる」「寝る」を入れてもいいですよ。2、3年かかるつもりでやっていってください。

スケジュールは、家の中でわかりにくいとしても、外出時の体の移動があるようなときに、「くるまにのる→スーパー→くるまにのる→こうえん→くるまにのる→いえ」というような感じで、3、4個伝えて、スーパーに行ったら「スーパー」とマッチングして、活動し、おしまいボックスに入れる(消してください)とやっていってください。身体の移動がありますから、家の中よりわかりやすいです。おめめどうでは「MITECA」をお勧めしています。

机上で、ハンコ押しやシール貼り、線つなぎのような簡単な課題を用意し(ハンコ押しならマス目の紙を3枚)「1、赤のハンコ、2、青のハンコ、3、黄色のハンコ 、4、やすむ(リラックス)」というようなことを、1日に何回かします。これは、1分ほどで終わる「ミクロのスケジュール」です。

数をこなすうちに、1、2、3の意味がわかっていきます。1、2、3が「順番」とわかる。1、2、3の数字だけではわかりにくいなとなると、数字の下地に「赤青黄」の色を塗ってもいいでしょう。「赤青黄」で、三つの順番提示をしていくと、三つしか提示できなくても確実に順番が体感できていきます。

おめめどうのグッズは、知的障害のある自閉症児者のために生まれました。なので、高機能の方には、説明なくお使いになれます。パッと見て意図が取れるように作ってあるので。ただ、最重度さんの場合、載せる情報に「わかる情報を使う」がいるのです。その部分が難しい。お子さんを観察して、「どの情報なら伝わるかな」を探して貯めてください。それを同じスタイル(フォーマット)で長く続けることです。

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