小学生にする、大人にするのではないのですよ。本人がなっていくのです(2016年4月23日のメルマガ)

★こんにちは、ハルヤンネです! ★

親御さんと話していると、「将来@@なんてできるようになるのかしら?」という不安があるようです。私もそうでしたよ〜、小学校に上がるときから、ちゃんと学校に行けるのだろうか?そして、大人になって、選挙なんてするようになるのだろうか?無理かもしれないな〜と思ってました。でも、たいていのことは、スルリとされるようになる(知的障害があっても。行動範囲の大小はあっても)。

それは「子どもの中の育ち」があるからです。大人は、「大人や周囲がが育てる部分だけが、子どもの育ち」と勘違いしていますが、それ以上に「子どもが自分で育つもの」が大きいのです。

昨日市議選の期日前投票に行ってきました。何回かしているので、ハガキを見せて、候補者を並べたえらぶメモを渡すだけで、することはわかります。でも、一人一人の意味がわかっているわけではないですよ。「1人の名前を書いて投票箱に入れる」=「選挙」とわかっているのです。そして、これは「大人になったらすること」とわかってる。説明しましたしね。

この「大人はするんだ」が、とても大切な気持ちなんです。だから、投票に行くんです。だって「ダダ君は大人だから」。

じゃあ「ダダ君は大人だから」はどうしたら自覚するのでしょう。それは、親や周囲が「その年齢の扱いをする」がいるんです。知的障害があるから、発達年齢はまだ幼児レベルだからといって、「子供扱い」をしていると、本人は「子ども扱いされる、その年齢の振る舞いをそうするもの」と思っていくのです。

小学校へ入学する時、前日に教室の下見に行ったんですね。その時、自分の名前の貼ってある机に座って、息子はこう言いました。「ダダは小学生になります。お母さんはなりません」それを聞いた時に、嬉し涙がでましたね。ああ、そうなんだ、ちゃんと彼の中身は、小学生になっているんだ。

小学生にする、大人にするのではないのですよ。本人がなっていくのです。子育ても、教育も、本人が育っていく、そのお手伝いをしているのです。その一番大切なものが、「周囲が年齢相応の扱いをする」ですよ。意気揚々と選挙に行く後ろ姿を見て、普段からの接し方は間違ってなかったなあと感じられてうれしいです。

そういうのを実感してきた24年間だけに、ちょい前「働く大人にするために」といった題のセミナーを見かけて、「まだ、こんなことを言うてはるんやな〜」と思いました。一歩進めたら、もっと本人たちにフィットするのに。親の方が、古いんです。
 
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