「重度ふんたらかんたら」の前に、日々の基本の手立てを(2023年1月7日のメルマガ)

★こんにちは、ハルヤンネです!★

しかし、コロナで超大変。福祉系は、その特性上、自粛をされるので、あちこちに利用が変わったり、体制の変更があります。知り合いの男性、いつも通っている施設が閉鎖になったので、別の作業所へ「日中活動」に。いつも話しているように、カレンダーやスケジュール、見えるコムなどの「手立て」をしているので、他の環境でも、それが可能です。

以前も同じ条件で通った時には、首から下げた「みとおしカード」(いつもある活動は、先に書いておき、その日に決まった活動や変更があったところは書き換える方式)に支援者さんが書いてくださっていたのですが、今回は(3度目ということもあり)、それがないそうです。でも、連絡帳には「散歩に行きました」などの記述がある、でも、持ち帰ったみとおしカードには「散歩」が入っていない。

それで、ご家族が「お忙しいとは思いますが、必ず『今日の活動が決まった時に』『活動が変わった時は』書いてください」とお願いしました。「本人が落ち着いて過ごせますので」と。

と言うのも、その施設から「重度障害者支援加算についてのご理解」というお便りがあったからだそうです。専門性を持った人員配置のためのご連絡。だから、余計にご家族は思いました。専門性を持った人を配置するというなら、その前に、スケジュールに「追加や変更」くらい書き加えてよと。

「体を使った体当たりの支援」をして欲しいとかじゃないんですよ。仲間はずれにしないで、「やること」をさっと前もって書き入れる、ちょっとしたことじゃないですか。それができないのに、何が「重度障害者支援加算」よ〜って、やっぱり思ってしまうと。普段の手立てをきちんとしなさいよ〜って(私もそう思いますよ)。

別に全員じゃなくていいんです。必要だと(「うちはお願いします」と)言われている人だけでも、対応して欲しいものだと思います。うちの家族には車椅子が必要なので、ご用意くださいと言われたら、スロープと共に用意するでしょう。それと同じですよ。

この「ちょっとしたことぐらい、なくてもいいだろう。言ったら動くからいらない」と感じてしまうと、もっと複雑なことがあってもコミュニケーションを取らなくなるんです(口で言いっぱなしでおしまい)。それで、ご本人さんが、指示を待つ、やることわからないから窮屈になって、行動障害が起こる。すると本人の評価はさがりますし、『通所先が嫌なところ』になってしまって、本人が「行かない」になって家から出ないことになるかもしれません。

ほんの「ちょっとしたこと」なんですよ、日々の基本の手立てを「重度ふんたらかんたら」の前に、できるようにならはったらいいことなのです。

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