どうして巻カレは横一列なのですか?(2016年6月20日のメルマガ)

★こんにちは、ハルヤンネです! ★

新しい月がまわってきました。土曜日の尼崎のあと、参加者さんと懇親会があったんですね。そこで、5歳の男の子が、自分で巻カレの曜日を書いている写真を見せてもらいました。あいうえおの文字盤を見ながら、「げつ」「か」とひらがなで、書き入れています。まだ、5歳(年長)だよ〜と、それに驚き。それから、ああ、おめめどう、自閉症の支援を変えてきているなと思いました。「すごくない?!」と時折褒める、酒の席(笑)

さて、あるセミナーでこんな質問がありました。「どうして巻カレは横一列なのですか?」。私も最初、息子が七曜日式がわからないと発見した小学校就学時、「縦長の郵政省のカレンダー」を使いました。それで「日が連続していることがいる」と気づくのです。

だから、縦長でもわかることはわかります。巻カレを売り始めた時も、「縦一列の方が貼るところが少なくていいので、助かるのですが・・」と言われたことは何度もあります。

でも、おめめどうの巻物カレンダーは横一列なのです。それが、上記の5歳の年長さんが自分で書き入れているところに、ヒントがありますよ。わかりますか?そのときのセミナーは、syunさんも一緒だったので、説明してくださいました。

巻物カレンダーが横一列なのは、日の流れを見るとき、視点が一定だから。横一列だと、ずっと同じ目線で見ることができるのです。でも、縦一列だと、月の最初は、背伸びして見ないといけないし、次の終わりは、しゃがみこんで書かないといけない(もちろん、ずらしていくから、今がいい場所にくるのでしょうが)。その手間が横一列だといらないのです。そして、「左から右へ」が、グローバルな「時間の流れ」を示すんです。「アナログ時計」もそう、「before→after」もそう。「左から右」ですよ。

巻物カレンダーは、本人が書き入れる、シールを貼るなど、本人が触ることを目的としています。大人が示して見せるだけではないのですね。すると、1日分にそれなりの幅も入ります。大・中は、大きいですよね。みなさんが、どうしても、コンパクトなのを求めていかれるけれども、それでは、知的障害がある方や、幼児期のお子さんには、自分で扱うことがしにくくなるのです。

上記の男の子は、15日で半分に切り上下で貼っているそうです。それで、15日までのがなくなったら、次の月の曜日を書くと決めているそうです。すでに、1ヶ月〜の見通しを持って、毎日を過ごしているのですよね、すごいですよね。

「自分が主人公の人生を歩む」という話をよくしますが、カレンダーがわかっていないと、その日だけしか生きられないのです。「いつなにをしよう」と考える習慣もつかないとなると、暮らしは行き当たりばったりになるのはおわかりになるでしょう。行動障害が起こることもありますよ。

カレンダー大事です。もし、おめめどうグッズを使いたいと思っているなら、ぜひ、巻物カレンダーから、スタートしてください。

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