「なにから始めたらいいか?」(2021年3月25日のメルマガ)

★こんにちは、ハルヤンネです★

今日で、第68期ハルネットが終了。起業当時から17年ずっと続けてきたおめめどうの情報サービス、相談支援メーリングリスト。今季は、140名でしたので、平均50名いうことはないとは思うけど(最初は14名からスタートして、100倍になりました)。どんどん卒業もしていかれますが、ご新規で入って来られる方もいらっしゃいます。一旦休会しても、必要な時だけいらっしゃればいいので(その場合は入会金なし)、ラフに使ってもらっていますよ。

さて、昨日最後の相談を書きました。それが、ユーザーさんが知り合った「今度中学生になるお子さんの親御さん」の相談で、「何から始めたらいいか?」でした。

お子さんの状態は、これまで手立てをされてこなかったことから、どんどん意欲が減退し、いろんなことができなく(しなく)なってしまったとのこと。ずっと音声言語での暮らしを強いられてくると、どこかの時点で「それ」がやってきます。中学進学時にきたのはむしろ「遅いくらい」ですよ。

形は「閉じこもり系」ですね、「暴力や暴言」といった外に出てないだけでそれも「行動障害」です。きっとこれまでは「抑え付けられて」きたものが、中学進学への不安がものすごく強く、そっちが勝っちゃったのでしょう

さて、返事したのは、以下の通りです。よく「なにから始めていいかよくわからない」と言われますが、

1,巻物カレンダー(みとおし)
2,一日やお出かけなどの予定(みとおし)
3,目の前の物から二択からスタートして選ぶこと(えらぶ)
4,自分のモノ、本人のすることは、必ず本人に尋ねること(えらぶ)
5,こちらからのお願いや、ルールや時間・説明などの視覚化(おはなし)
6,おしゃべりだけを、やめて筆談や描写など、見るものを添えること(おはなし)

 これを、一年くらい続けたら、きっと「ああ、こういうことか」と大人もわかっていきます。まずは一年です。というのも、カレンダーは一年繰り返してようやく意味がわかるから。なので、毎日続けてください。一日1回選ぶをしたら、365回、2回したら、730回経験するんです。すると、「選ぶこと」がわかっていきます。毎日「同じフォーマット」で見せて伝えてもらうと、ビジュアルなものの意味どりもできるでしょう。

ご家庭や、また、現場の支援者に実感されてくると、そのお子さんの周囲の人にもお願いしやすくなるでしょう。そして、お子さんの活動するすべての現場(家庭、学校、デイなど)で、同じ手立てがあるようにする・・とお子さんの暮らしは、全然違ったものになりますよ。グッズもすでに揃っています。じゃ4月からスタートしてくださいね〜★

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