他の園児が「ずる〜い」と言うとき(2013年12月9日)
★こんにちは、ハルヤンネです!★
新しい月がまわってきました。さすがに、今日は人のカラダ~(涙)
さて、昨日の質疑応答で、ユニークなのがあったので、共有しましょう。5歳のADHDのお子さん、クラスでの活動の途中に、「いや~」と出て行くそうです。しばらく動くと納得して戻ってくるそうなのですが、その様子を見て、他の園児が「ずる~い」というそうです。まだ、本人の障害については周囲には話していません。どうやっていったらいいかということなのですが・・・。
読ませていただき、「私なら、その園児も『ずるい』いうなら、外に出てもろたらいいやん。一緒に動いておいでって。だって、その子も、その活動をつまらない気持ちになっているわけだから」と言いました。私にはそれが一番自然な方法のように思えたからです。
syunさんからも、「自分もそう思うなあ。だって、その活動がおもしろいものなら、出て行く子に『ずる~』とは思わないで、『なんで~でていくの、もったいな~。損するで~』って思うやん。でも、『ずる~』って思ういうことは、その園児もつまらないと思っているわけでしょう。なら、おもしろい活動にするいうのが、こちらの仕事やないですか?」と言われました。
「例えば、自分らも、楽しいゲームをしていて、誰かが出て行っても、『ずる~』とは思わないでしょう。でも、しんどい作業をさせれているときに、ひとりでも離れたら『あいつ、ずるい』って思うじゃないですか。これって理屈ですよ」いつもながらsyunさんは、本当に上手に解説しはるなあと、隣で感心しました(メモメモ)。
じゃあ、しんどい活動を強いるのではなく、どうしたら楽しく取り組めるかを考えるのが、プロの仕事というものです。でも、納得はされなかったのでしょう。最後にいただくアンケートに、「あれではやっていけないことがある。子供はずっと外に出たがり、それを許すと行事ごとはなにも始まらない」と書いてありました。
うんうん、自閉症・発達障害のお子さんの保育や教育をしている人の多くは、この「自分の考えたことを、いかにさせるか」を望むわけですが、その時、相手に障害があるために「できないと相手が悪い」と考えがちです。障害のせいにすると簡単だからですね。
でも「できないのは、自分が下手だからだ」が本当です。だって、障害児の保育・教育を学び・実践する立場なのだから。工夫が足らないなあ、どうしたら楽しんで参加してくれるだろう・・・そういう視点・感覚にならないと、その『ずる~』も解決はしないのです。
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