自閉症支援的には20年前とさほど変わっていない(2022年4月18日のメルマガ)

★こんにちは、ハルヤンネです★

幼児期の親御さんにお勧めしたいのは『レイルマン〜自閉症文化への道しるべ』『レイルマン2〜自閉症文化の楽しみ方』『自閉症の息子 ダダくん11の不思議』の3冊です。今はkindleで読めます。もう20年近く前の本ですが、どれもそう古くないと思います。もちろん、時代背景は今ではないですが、自閉症支援的には、20年前と今とさほど変わっていません。

先日自閉症啓発デーで「よこはま発達クリニック」のYouTubeで、振り返っておられたのですが、最後のまとめで、内山登紀夫先生が「20年前と変わってないですね」と言われて、「やっぱり、同じだ〜」と思いましたよ。ツールやデジタル媒体は増えたけど、私は基本的には変わっていないと思っています。ただ多くの人が「出会っていない」「知らされていない」「勝手に解釈してた」とは思いますが。

幼児学童期に、視覚的・具体的・肯定的な基本的な手立てを身につけて、わかる暮らしをしていき、思春期からは母子分離をしていく。時空間や財布を分けて本人が判断していくようにして、自己責任で社会と向き合えるようにする。成人後は、支援者さんに直接対峙してもらい、親とは居場所はどこであれ「別世帯的な感覚」に持っていく。

とかけば、通常の子育てとあまり変わりないですよね。もちろん障害があるので生活スタイル(ツールも人手もいるし)は違うかもしれませんが、接し方は同じです。

一生懸命やってくるし、ずっと「私が頑張らなきゃ」と思ってしまいますから、「思春期はしくじりやすい」ですから、ぜひ『思春期Q&A』や『しくじり思春記』そして、5月にでる『対話から始まる 脱・強度行動障害』の「母子分離の重要性」の章をご覧ください。

あの本は、思春期以前にすることも、また成人期にどのような対応をされるのかも、複数の執筆者で、まとめておられますので、ぜひ「(強度)行動障害」を予防することの大切さを学んでください。

さて、この3年に及ぶ、コロナ禍、そして、ウクライナとロシアの間で戦争が起こっての世界的な経済不安。それによって社会の雰囲気まで変わってしまい、円安も加わり物価高騰。逆にものが売れなくなると社会が停滞することで、賃金は上がらない。めっちゃ悪循環。

私は、「政治の経済政策の失敗」を、自分たちが「節約・辛抱」して頑張らないといけないこの時代はおかしいと思っています。で、同じものが見えるんですよね。「適切なことが広まっていない、支援側の無理解」が、結局、自分たちの「家の中が混乱」をしたり、不登校で「家庭の負担」になったりしてる。これ、どこかおかしいんですよ。

これからこそ、自分の頭で考えていくことがもっと大事になると思っています。

◆◆おめめどうのE-MAIL:info@omemedo.com
おめめどうのTEL&FAX:079ー594ー4667◆◆◆