ショートは仕事ですか?(2016年7月4日のメルマガ)

★こんにちは、ハルヤンネです! ★

新しい月がまわってきました。今日は、メルマガへ寄せられた質問から。

<質問:ダダさんはショートステイに行きたいのでしょうか?お母さんが仕事なので、仕方なくなのでしょうか?もうすぐ20歳になる娘は不登校からほぼ引きこもりになり月に1、2度しか外出しません。在宅も外出も自分で決めています。尊重して任せていますが、一方ではずっとこのままでいいのかなとも思ってしまいます。>

1つの事例として読んでください。息子がショートステイを使うようになった最初は「母子分離」私と物理的に離れる必要があったからです。それで、最初「ロングのショート」といって、ショートステイを長期間利用する方法をとりましたが、それは納得ができなかったようです。

次に、入院をすることになりました。入院をしている間に、わかったことは「私が必要なわけではない」「パソコンなどがないと過ごせないわけじゃない」でした。この2つは、私にとっては、発見でした。息子に関して、思い込んでいることが多すぎることを知ります。それを全部「外して」楽になりました。

それから、担当の支援者さんと毎週二泊三日のショートステイを計画し、息子に伝え退院後は、同じリズムで過ごすことにしました。元々「離れたい」「離れよう」から始まっていますから、本人にフィットし、今では「自分のすること」という感じです。二泊三日の間は、私はほとんど毎週、仕事を入れます。それで、離れている間「遠いところへ話しに行く」ができるわけですから。週末は「お互いに仕事」なので、パリッとするのです。

よく親御さんが「うちの子は家が好きで」とか「家のパソコンやアイテムがないとだめだから」と言われますが、私は経験上そうは考えません。それしかしたことがないから「そうするもの」と思っている可能性があるからです。まず、外で過ごす経験を、どこかでしてもらいましょう。

ただし、その外がどういうところかを丁寧に伝えるがいります。建物の写真、活動内容、スケジュール、関係してくれる人などの情報を前もって伝え、まずは見学に行き、本人の予定に組み込み、経験してもらう。もちろん、うまくいかないこともありますが、それは「縁がなかったんだな」と諦め、次の資源を探すわけです。うちは、いくつもの施設を経験しました。

もう20歳ですし、女性ということもあるし(母親と同性は分にくいけど、異性の場合は、空間を分けたほうが自然と思います)、そういう経験をしても「在宅を希望」ということなら、家事手伝いでもいいのではないかなと思います。

お財布(会計)をきちんと分けて、本人のものは本人が買いに行く(外出するためにヘルパーさんを使う)、家事を分担するという生活をしてもらうところから始めたら、随分と違ってくると思います。

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