おもちゃが廃盤でパニックになる(2018年6月28日のメルマガ)

★こんにちは、ハルヤンネです★

昨日の淡路は、久しぶりにsyunさんも一緒に行きました。何年も伺っている中で、何回かは一緒に出向いたこともあり、syunさん節に泣かされた親御さんもいらっしゃいますが、概ね強く立ち直り(笑)、快適に暮らしていきよってです。昨日は、こんな相談がありました。

欲しいおもちゃがあり、それが廃盤になっているのだけれども、納得がいかず、お店に行ってなかったら、パニックになるという高校生男子です。よくある話ですよね。昔のダダさんの姿を見ているよう。すぐ浮かぶ原因は、選択活動が少ないため、他のものを知らない。本人が社会と直接対峙していないなどが浮かびます。親が先回り・後始末しすぎです。

それをお伝えし、syunさんからも一言お願いするとこんな話をされました。「おもちゃが廃盤になった。ということはメーカーにもうないということです。メーカーからお子さんにおもちゃが届くまでには、卸 → 小売 → それから、障害のあるお子さんの場合、もう一人→ お母さん が中に入って、→ 本人に届きます。お母さんが入らなきゃ得られない、これが「厄介」なのです。

私たちは『商品がもうなくなった』と聞くと、『メーカーで廃盤になった』ということを想像することができます。でも、知的障害のある自閉症のお子さんには、『おもちゃがない』となると、目の前の『お母さんが渡してくれない』と言っているにしか思えない、その裏にある、小売、卸、メーカーは見えないから。だから、親にぐずればなんとかしてもらえる、この親の責任だと、パニックになるのです。それは、想像力の偏り(欠如)から起こります。

だから、一緒にお店に行って「ない」のを見てみる、メーカーに本人が問い合わせ「ない」と返事をもらうなど、本人が社会と「直接対峙」することによって、この「仲立ちをする親」の影が消え、社会のことがわかって、自分で考え始める。親が手を出しすぎです。ご家族の暮らし全体がそんな感じなんとちゃいますか?」(ズバリ・汗!)

おめめどうでは、直接対峙のお話をいつもします。親が仲介せず、前もって用意せず、後始末もせずと。そのことで、社会の仕組みを理解していくからです。

お母さんは、「お財布も持たせて、それなりに買い物ができているように思っていましたが、仲立ちして出させたり、本人の間に入ることが多かった」と言われていました。私も、「親が手を引けば引くほど、本人は自分の責任と思っていきます。道はそちらしかないので」とフォローもしました。

syunさん節はちょっと怖いですが、核心を教えてくれます。なかなかこれだけズバっと話してくれる質疑応答はないですよ。私は、おめめどうでしか聞いたことがありません。

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