「あるようにする」とそこから展開していく(2022年7月11日のメルマガ)

★こんにちは、ハルヤンネです★

新しい月がまわってきました。昨日参議院選挙が行われ、その開票もされましたよね。投票率 52.05%かあ。50%を越えたとはいえ、半数の方が投票に行かない(できない場合もあるけど)状況に、その半数の方がもし投票に行ったら(できたら)と思ってしまいます。

とはいえ、今回の選挙では「みんなの選挙」の特設ページや、「ヘラルボニーさん」が、知的障害のある人の投票における課題を可視化し、選挙に参加しやすい環境をつくるアクション「#CAREVOTE」を提唱されたり、障害のある人の投票に向けて動きが、たくさんあったことが、とても良かったと思います。(これ、10年前には、本当に少なかったんだわ〜)

すぐには大きく変わらなくても、少しずつでも、障害があっても選挙に参加することが「自然」になっていけばいいなと思います(当たり前のことなんだけど)。れいわ新撰組から「あいうえお話法」の天畠大輔氏が当選されたし、また一つ、政策・制度に「本人主張」が取り入れられるようになることを願います。重度の障害者が政治家になっていることも、10年前には、なかったんですから。これ、すごいことなんですよ。

私は、自分がどっぷり27年ほど自閉症の世界にいるので、「20年前から視覚的支援はあった」とか、「カレンダー支援は巻物カレンダーが出てきてから始まった、その前にはなかった」とか話しますよね。それは「あるようになる」からなんです。

「TEACCHプログラム」が輸入されるまで、スケジュールや視覚的支援はされなかったし、「巻カレ」が生まれるまで、カレンダーは「ただの日めくり感覚」でした。「心を支える」なんて言わなかったんですよ。「視覚的なタイマー」が使われるようになったのも「TIME TIMER社のタイムタイマー」が日本に入ってからでした。

この「あるようにする」っていうのは、すごく大きいことなんですよね。多くの賛同が得られないところなら、動かすのに困難はあるでしょうが、自分の一存、また、周囲を説得するだけで、「あるようにする」ことができるなら、躊躇しないで、さっさとそうしたらいい。そこから、新しいことが展開していくからです。

0には何をかけても、0だけど、1あれば、あとは掛け算。とはいえ、今回の選挙のように、既存するものは、いくらでも掛け算で増えていく。それは「変化させる方がエネルギーがいるから」。変えたくない、そのままでいい、なんとかなるはずと「人は思いがち」だからです(それを現状維持の法則と言います)。

でも、果たしてそうでしょうか? 選挙の結果を見て、私は、そう思っています。

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