手立てをしてきた家族が損をするのはおかしい(2019年9月11日のメルマガ)

★こんにちは、ハルヤンネです!★

千葉県はいまだ停電や断水が続いているとのこと。この暑さでは辛い。どうか今日中の復旧を。日本は「公助」が期待できないので、「自助」か「共助」なんですよね。なので、日頃の備えの話をするのですが、「まさかうちが!」でしょう。昨日知り合いが「水のストックと簡易トイレが助かりました」と。昨日の夜やっと通電したそうです。「簡易トイレ」も備えておこうと思いました。

さて、先日、入所施設の相談をされました。成人のご家族が入所をされています。その方はスケジュールもあるし、部屋での余暇(タブレット等)もあります。なので、あまり手がかからない。でも、同じ棟の成人さん(同じ20代)は、叩くなどの行動障害があるので、支援員さんがつきっきりです。

その成人さんが他害をされると、落ち着いて過ごすことができません。そのために、ユーザーさんのご家族の方が、鍵のかかるスペースで過ごされているとのこと。トイレにいくのも支援員さんの許可がいるため、部屋にポータブルトイレを設置しているそうです。

え?と思いませんか?鍵のあるスペースに行くのは、その行動障害のある方ではないですか?そうじゃないんですって。行動障害の青年の方が、余暇活動がないために、ウロウロしないといけないからだそうです。

とはいえ、その方は何の手立てもされていません。自閉症ですがスケジュールや視覚的なコミュニケーションツールもなしです。ユーザーご家族は「長い入所生活共にあるのに、その方にもスケジュールをされたらどうですか?」と言うと、「この方は重いのでしてもわかりません。手がかかるタイプなのです」とけんもほろろです。親御さん「え?うちも最重度だから、手立てをしてきたのに」と言われていましたよ。

ずっと書いていますよね。「してる親の子にしかしない」と「してきた人にしかしない」んです。でもね、そうして支援者に手がかかる。周りの利用者の暮らしにも影響する、それって、それまでしてきてない親御さん、教育、保育、療育者は、何の責任も取らないんですよね。できなかったね!でおしまい。

私は、施設側が「うちの施設の利用を希望されているなら、それまでに手立てを身につけておいてください」と親や学校側に言えばいいのにと思っています。

そのせいで鍵のかけられたスペースでしか活動ができない家族のことを知ると辛いですよ。どっか訴えていくところがないのかしら。そういう施設ほど「研修しています」とか言いますし、外からの声を聞こうとはされないのです。「手立てをしてきた方が損をする」この現実には困ったものだと思います。

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