手立てのないところで、どんな訓練をしても、身につかないように思います(時々、ショップメルまが2023年6月19日)

★こんにちは、ハルヤンネです★

新しい月がまわってきました。なんとか名古屋セミナーを終えました。思っていたより、いい会場で(自分の未知なるものへ飛び込む勇気を褒める!)プロジェクターの光量も足りて、助かりました。

マックス63人の会場でしたが、40名受けて、結局5名ほど前日当日にキャンセルが出て、余裕があって(とはいえ、テーブルを販売に使うのでお席は蜜)よかったです。どうだろう?またできるかな?

コロナを終えて(実際には終わってないんだけど)、変わったところは、巡業がしにくくなったこともあるし、販売ができないとなると、オンラインでいいことがわかった。となると出会えない率が格段に上がってしまったってことです。なんとも言いますが、ご自身の近所に来るのを待つよりは、オンラインに参加するようになさってください。

さて、Q&Aが二つ残ってしまい、その1つの返事を<5歳年長男子保育所、知的障害を伴った自閉症 視覚的支援をしている。週1で通っている言語訓練(ST)の他のお子さんで、新学期だからか荒れていて、我が子(嫌がいえないタイプ、表情が怯えている)が大変こわがっています。セミナーを聞いて、音の方向性がわからないから自分が責められている気持ちになるのかな?と思いました。母としてSTは続けたいですが、休ませた方がいいのか悩みます>

言語訓練に行ってるなら、その言えない「嫌」が表出する指導を受けたらいいですよ。荒れたお子さんがちょっかい出してくるなら、「嫌」と言って、カームダウンに逃げてもらうとか。そういう方法を覚えてもらうといい。「嫌」が言えるって、宝ですよ。

昨日もお話ししましたが、発話を促すのではなく、受信・発信のコミュニケーションを身につけていくのです。なので、発話(おしゃべり)じゃなく状況を理解する、そして、気持ちを発信する術を持つこと。幼児期なら「本人がわかる情報のモードを探し、それを溜めていく時期」で、それで発信してくれたら「できるだけ叶える」ことで「発信は増えていく」訳ですから。

さて、どうしてもお子さんの表情が固く、そのSTの後荒れるのであれば、ご本人の暮らしには役立っていないってことですよね。そもそも、お子さんは、そのSTに行くことが嫌なのかもしれない。もうコミュメモをお使いですから、「えらぶメモ」で本人に尋ねることもできますよ。普段の食べ物や出掛け先などを選ぶ習慣をつけていけば、「何が嫌」とか「行くかやめるか」も選んでくれるようになりますよ。それから、声や音の方向性をわかるには、必ず「おはなしメモ」を使うことです。

また、そのSTの機関に、その時間のスケジュール、それから自分で選べる活動があること、ルールの視覚的な説明などを求めてください。それがないから「そのお子さんも荒れている」のかもしれませんし、そういう手立てのないところで、どんな訓練をしても、身につかないように思います。

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