今回がデビューだと思って、手立てを始めてください(2016年5月20日)

★こんにちは、ハルヤンネです! ★

昨日『思春期Q&A』無事校了しました〜。ハルヤンネ10冊目の本(冊子)。2002年の『レイルマン』から始まって、今年2016年。コンスタントに出させていただいてます。もう、ネットを見ても本屋を見ても、発達障害ものはたくさんある時代なので、あれこれ手を出さず、おめめどうを知りたい人には、発信していきたいと思っています。

昨日相談がやってきました。そこから、おめめどう的考えはどんなものかを書きますね。<息子は、知的障がいのある自閉症で、高等部二年生。来月に校外実習でスーパーに五日間いきます。何かアドバイスをお願いします>

まず、その実習先を本人が選んでいるかが大事。本人が選んでいたらスムーズだけど、親や先生が行かせるだけのものなら、安定はしない可能性が高い。

あるとき幼児期の親御さんから「大きくなれば、卒後の進路を選べるようになるのですか?」と聞かれたのですね。「なりません。それは小さなときからの『どっちのジュース飲む?』の先にあるものだから。自分で決め、その結果を見してきたことが、進路を選ぶときにも生きてくるんです。それに、自分で選んだものなら『辛抱』もできる。でも人があてがった進路で、しんどいことがあったら、自分に責任はないのだもの、乗り越えられないですよ」と話しました。今回の実習先は、その途中過程にあるものです。

あとは、学校行事なので、親があれこれしない。思春期ですし親は口出しせずに、先生に任せます。なので、先生に「いつ、どこで、だれと、なにを、どのくらい、終わったらなにがある」の情報提供を見える形で本人へしてもらうこと。もう「合理的配慮」の時代ですから、学校、職場、当然の支援になりましたよ(2016年から、公的機関は義務化になりました)。

まだ、わかっていない先生・支援者なら、「合理的配慮について政府が出している印刷物」でも持って行って、作ってもらってください(それをするには、家で実践しているがいります)。

親御さんがするのは、「日頃のコミュニケーションをどのようにしているか」です。おめめどうでは、見えるコム(主に筆談)をお勧めしていますし、家庭で取り組むことで、本人に「伝わる・尋ねる」ができるようになりますので、その方法とアイテムを準備すること。それは、さすがに実習先では用意できないと思うので。こういうとき、自作じゃないから「おめめどうグッズ」は楽ですね。

普段から、巻物カレンダーやコミュメモでのスケジュールや選択活動、気持ちを聞く、手順の視覚化などをしていたら、こういう実習やイベントは、そう心配することがないのですよ。もし、されていないなら、今回がデビューだと思って、手立てを始めてください。

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