「さしみの法則」(2022年4月23日のメルマガ)

★こんにちは、ハルヤンネです★

おめめどうは、ネットだけで相談・販売をしていますので、全国からいろんなお話がやってきます。その中には「こんなところあるのか?」というものもあります。「こんな事業所、こんな学校、こんなご家庭あるのか?」。

同じように「こんなお客さんおるの?」というものあります(同じネットショップと展示会をしている業者さんと話す機会があって、同じ意見で、盛り上がりましたよ。確かに「こんな客はおらんやろうという人が)おられるのです!)。

さて、組織とは3:4:3という比率で成り立っているという話を聞いたことはありませんか?「さしみの法則」と呼ばれることもあります。

3割の人はモチベーションも高く意欲的に働き、4割の人は言われたことだけをそつなくこなし、残り3割の人はモチベーションが低く働く意欲に乏しい人になっている。これは学校・事業所なども、同じ傾向があります。で、その上下のどちらの3割の力が強いかで、真ん中の4割がそちらに引っ張られるので、その組織の「質」や「雰囲気」が決まっていくのです。

大昔ある支援学校に、自閉症支援を熱心に勉強し、実践される先生がいらして、同僚を巻き込んで「視覚的支援を展開」されていました。その地域には、ご家庭でも手立てをする人たちも多く、私も何回かお話に呼んでもらいました。しかし、その先生がお辞めになり10年以上経ってから、その学校に接する機会があって聞いてみると、視覚的支援をしている先生はおられず、地域の親御さんも「そんな手立ての話、聞いたことがない」とのことでした。

意欲高く引っ張る先生がいらっしゃらなくなって、意欲も知識もない先生が幅を利かすと、あっという間に同じ学校でも雰囲気が変わってしまうのだなと思います。「良いことが自然に継承される」わけではないんですよね。そもそも「人間は怠け者にできている」ので、環境次第で、面倒なことはやめていくからです。

先日「今どきこんな学校あるの?問題にならないの?」と思うような「指導内容」を聞きました。でも、外部の人間がいくら意見を述べても、その教室の何かを変えることはできないのです。内部の人間、学校の場合は「保護者がどう思うか」がいるんですよね。

保護者に「障害児をお世話してもらってる」「厳しく躾けてもらうことは、この子のため」という考えが強いと、学校には「不適切な指導」といった「指摘」も入らないのだあろうなと思います。

「お子さんの環境(園や学校や施設)」は、そんな場所になっていませんか?

お子さんに「されたこと」を伝える発信力がないと、親には聞こえてきません。でも、おそらく家でイライラするなどの「態度で(しんどさを)示す」ことをされているでしょうから「そのサイン」に気がついて欲しいものだと思います。

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