鍵を首にかけられるのが嫌だった〜(2018年11月14日のメルまが)

★こんにちは、ハルヤンネです★

子供に障害があると、ごまかしてばかりくるんだなというのがよくわかります。わからないだろうから適当に答えてしまうとか、できないだろうからと後始末してしまうとかです。それを、私を含む周囲の人が、続けてきてしまった結果、息子は、それをとても嫌がります。

昨日、利用している施設から電話がありました。部屋の鍵をもらうのですが、支援員さんが首にかけようとしたらしいのです。それが、すごく嫌だったらしく、爆発してしまって、いわゆる「粗暴行為」を起こしてしまったとのこ。

聞いた時に「ああ、またか」と思ったのは、彼にとって自分の「鍵」は自分を守るキーと思っていて、大切に考えているから。そのことはよくわかってくださっていて、いつも渡してくださるのですが(他の利用者さんには渡しておられません)。

でも「人から首にかけられる」ものではないのです。

誰も怪我がなかったことをお聞きし、もちろん謝りましたが、「それは、地雷ですよ」とは伝えました。家に戻り、本人からも「鍵を首にかけるのが嫌だった」と主張もあったので、「じゃあ、それは、どうした理由で嫌なのか」をえらぶメモで聞きました。ホントのところ、いったい、どんな感じなのだろう?

返事は「バカにされたかんじ」。そうだろうなと思った返事が返ってきて、ホント「君、プライド高雄くんやな」とため息をつく。せやね、26歳の男性に、鍵をメダルみたいに首にかけるのはどうかと思うもの。この解決方法は、簡単です。本人が壁に掛けてある鍵を取りに行くようにすればいいのです。でも、施設ではそれは、難しいのでしょう。どこも「渡す」方法を取られる。だから、支援者さんの「感覚」や「間違い」でトラブルが起こる。

昔、別の施設で、支援者さんが給食の楽しい雰囲気づくりと思ったのか、「いただきマンモス」と言うたときに、彼が怒り出したなあというのを思い出しました。それも「嫌だった~。いただきますがいい」と書いて返事していました。

いずれにしても、誰も「そんなつもりはない」のです。でもね、よくよく考えたらやっぱり「そんなつもり」なんでしょうね。成人に向けて「いただきマンモス」も、「鍵を首にかける」もないだろうって、自然に接することができる人には、わかるもの。

「どんなことがあっても、暴れた方が悪い」これは確かなことですから、お詫びもするし、本人には「そんなときは、嫌と言って、手を出して鍵をもらったらいいよ」と繰り返し教え、壊したものの弁償もしてもらいます。他害する子(家族)の親は辛いですよ。

それが起こるのはいつも「ばかにされた」と感じたときなのだということを、やはり周囲の人には知ってほしいと思います。

最近、障害支援で一番難しいのは、年齢の尊重なのではないかなと思うようになりました。

気づいて欲しい。障害のある彼らも、「その年齢を生きている」ことに。

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