「聞き取れるように」とかね、あんまり固執しないでください(2017年7月2日のメルマガ)

★こんにちは、ハルヤンネです!★

この土日は、新しい本の校正をすると決めていたので、今朝は籠っているホテルからのメルマガです。毎回一回くらいは、ホテルに籠ります。『レイルマン2』は、息子の自然学校のときに、2日目籠りました。どうしても、家にいると、他のことをしてしまうんです。それから、飽き性でね、私、相当ADHDフレーバーあるわ〜。1時間くらいで、イヤになるのです。なのでなかなか進まない。

家で校正をしていると、ダダさんが「なにしてる?」とやってきます。「原稿を書いているのよ」というけど、苦虫つぶしたような顔をしているから、自分に関係することかなと思うんでしょう。「違う違う」んだけど、別の意味で関係することかな。自閉症の人は、雰囲気(自分に関わる)を察知するのに敏感ですよ。誰じゃ、KYとか言うたんわ。

けれども、先日ショートステイから帰るとき、外にいた支援員さんが斜め後ろから、「奥平さん、さようなら。またね〜」と声をかけてきはったのですね。息子さん、もう頭は帰ることでいっぱいなんでしょう。振り向きもしませんわ。で、支援員さん「やっぱり、ダメか〜」って呟いてはりましたけど、無理無理、後ろからの声かけは聞こえてないって。前に回り、顔を見て「あなたに言ってるのよ」をはっきり態度で示さないと、察知してくれませんって(関心がないもん)。私はその横で「さようなら言うてはるよ〜」とも言いませんよ(ただのアッシーなので)。

昨日かな、ショートステイに持っていく衣類がいくつか足らなかったので、メモに書いておいていたのですね。でも、ふらりふらりとしていて、ちっともやってこない。時間もせまり、音声言語で伝えると、あっち向いてホイだったので、そのメモを渡しましたら、「あ、そうだった」だって。

見るものだとすぐだけど、聞くだけではね、なかなかですよ。そういうのを20年近く経験すると、「ああ、これは治らないんだ」っていうのがはっきりわかります。なので、「聞き取れるように」とかね、あんまり固執しないでください。それよりも、メモで確実にわかりあえるようになる方が、ずっと人とのの関係性が保てますよ。

先日の支援者さんも、もしメモでやりとりすることに慣れていたら、「さようなら」と書いたものを見せるという発想にもなるでしょう。すると、息子さんの反応も違うから「やっぱり、ダメか〜」にならないでしょう。

コミュニケーションができない人という評価が変わると思いますよ。事業所やヘルパーさんには筆談を伝えているから、あとは、するかしないかなんです。どちらさまも大人なんだから、私から何度も伝えることはもうありませんね。

◆◆◆おめめどうのE-MAIL:
おめめどうのFAX:079ー594ー4667