私はこの方は、行政や学校を訴えたらいいのにと思います(2014年7月2日のメルマガ)

★こんにちは、ハルヤンネです!★

敦賀のトータルセミナーの感想がやってきました。その中で、お一人正直に困惑した気持ちを書いてくださった方がいらっしゃいました。
 
<小学校、中学校になるまで、否定的でずっと怒ってきました。なので、幼児期からの話を聞いてとても、心苦しかったです。最近になっている親子関係を修復する、取り戻すような内容の話も聞きたかったです。>

けしてこの方ばかりでなく、自閉症の特性がわかるまでは、ほとんど方が叱責だけで子育てをしてこられます。「叱った(×を伝えた)だけでは、何にも伝えたことにならない」なんで、誰が思いますか?想像力の偏り、言葉の裏を想像するのが苦手という特性を知らないと、「わかっているはずだ~」「なんで、わからないの~。腹立つ!」となりますよ。

だから、私は診断されたら、特性と具体的な接し方も教えてしてほしいのです。でも、私たちの時もそうでしたけど、今でも「こんなお子さんです」というだけで、「じゃあ、どうしたらいいの?」を伝えてもらうことは本当に少ないのです。

私はこの方は、行政や学校を訴えたらいいのにと思います。もっと早く教えてもらっていたら!園や学校でも叱責されてきたのではないですか?保育士、教員は、対応の仕方を教えてくれましたか?障害児には、健常の子どもより、たくさんの大人が関わります。なのに「これまで、否定的で怒ってばかりだった」となるのはどうしてでしょう?

親御さんひとりのせいですか?私は、違うと思う。その周囲にいた方が「障害をわかっていなかった」「自閉症をわかっていなかった」。親御さん側に良い出会いがなかった。となると、出会う側にも責任があるってことです。

年齢がいくつになっても、「修復」をするのは、特性を知りその人がわかりやすい暮らしをすること。表出のコミュニケーションを心がけ、黙って耳を傾ける、否定せず、したいことの自己実現のお手伝いをするのはこと。ダメなことはわかる形で断り、やってしまったことは、一緒になって見届けること。そうしていたら「この人は、自分と向き合ってくれている」とわかっていきますよ。

思春期ならその年齢の扱いをすることです。思春期だからと幼児期に戻って、スキンシップや一緒に遊ぶとかの必要はありません。以前は、幼児期に結べなかった関係性を結び直そうといって、思春期に抱っことか、一緒に寝るとかいう指導法がありましたが、そんな不自然なことは、結局不自然な結果生むだけです。

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