幼児期・学齢期の「落ち着かないと薬」に警告をする(2022年3月9日のメルマガ)

★こんにちは、ハルヤンネです★

最近、連載をしている東洋経済の「発達障害は学校から生まれる」シリーズ4回

https://toyokeizai.net/articles/-/535848?fbclid=IwAR3nHIQV11b-mIzQ_57KAiIXkJwCCbLuVFUKEvFHhc7bsfqUSN-nSi2QcHc

は、切り取り記事で表現がえぐいところはあるけれど、事実、学校から薬を勧められるlことがよくあると聞く。先日、ある幼児期の支援者さんが、2歳のお子さんが多動で、リスパダールを処方され、飲むと落ち着くので、多動がおさまり、おしゃべりもできるようになったということで、周囲も、それになんの違和感も感じていないことが、ものすごく気になると言われていた。自分一人で、「それ以上に手立てをしましょうね」と話しているという。

思春期から投薬を始めたダダさん、13から23歳まで眠剤も使っていた。その経験からすると、小さい頃からの投薬は非常に危険だと考える。一つは、大人の方がやめられないこと。やめて暴れたら、寝なかったらどうしようと思うから、本人以上に、やめるのが怖くなるのだ。言い分として「薬でまず落ち着かせると、手立てを見るようになります」と言われることもある。でも、たった1滴、1粒の向精神薬で落ち着いてしまったら、手立ての必要性に気づくかどうか?これは疑問だ。人は怠け者にできているから。

また、どの薬にも副作用がある。今コロナのワクチンの副反応は接種後比較的早く出るので「怖い」と思うし、2、3日の間だから我慢しようと思うだろう。けれども、向精神薬による副作用は、ずっと後になって、しかも、2、3日で終わるわけではない(一生だ)。となると、そのことより、今の「楽」をとってしまうのではないか?

私は、今ダダさんが飲んでいる薬もできるだけ減らす方向を望んでいる。それは、副作用が出る可能性があるし(どのような状態になるかは、医師から聞きている)、経済的にも労力的にも負担が少ないから。前述のリスパダールは、頓服として持って入るが、飲まないで済むように、当然苛立たないように「手立て」を重ねている。

支援がないままの薬では、本来の暮らし自体は「変わらない」ため、不安定だから、何かあれば、「量が増えていく」。それで、薬の前に支援(手立て)をする「支援と薬は両輪」と言われてきたのだが、「具体的な手立てがはっきりとわかってきた今」は、「薬は補助輪」とまで言われるようになったのだ。

幼児期・学齢期に「落ち着かないと薬」が広まってきていることに、警告をする。それは、子供たち(の将来)を歪なものにすることになるよと。落ち着かない、枠から外れる、そういう子供たちを許容できる社会・大人になれば済むことなのだ。そして、少しでも折り合いがつけられる「手立て」もあるのだ。

「枠から外れることで、叱られる子供やそうできない大人が心を病み、薬を飲む時代」おかしいだろ、そんなの!

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