自閉症児者は、変更が苦手?って、古いですやん、それ(2022年2月11日のメルマガ)

★こんにちは、ハルヤンネです★

さて、三連休です。ショートが利用できないとのことで、ヘルパー派遣を要所お願いし、新しい予定を家族にお知らせ、即納得。あとは、自分で判断されますので、どうぞよろしく!というところ。

この「急な変更が苦手」ということ。自閉症の特性として、よく書かれています。確かに、何でもかんでもすぐにOKが出るわけではないでしょうが、どうしてもの場合は、受け入れてくれますよ。もちろん日頃からの手立て(コミュニケーション)をして関係性を作っておくことが要りますが。

その「急」というのが「目の前で変更しなきゃいけない」ことであっても、説明して、納得を待つという方法でなんとかなっていきます。だから「非常時の支援に必要」なのです。だから、今週末のように、急にショート利用不可の連絡があっても、家族は「やれやれ」と思うけれども「伝えるかあ」と「コミュメモ」を出してくるのです。最後は「巻カレ」に「やすみ」のタックシールを本人が貼っておしまい。

なので、特性で「変更が苦手」とだけ言われてしまう(書かれている)と、「いや、違う」って心の中で呟きますね。そして「その講演・論文内容、古いね」とわかるんです。だって、「手立てをしてくると違うから」。

手立てをしてこなかった自閉症児者と、手立てをしてきた自閉症児者は、まるで別の状態になるんです。私は、選択活動がなくて、あちこちにこだわりだらけの自閉症の人を「古い自閉症」と話したことがありますよ(先輩の親御さんに叱られちゃいましたけど。「うちの子は古い自閉症ですが・・」と終わりの挨拶でチクリ)。

で、手立てをしてきたなら、現場へも「変更があれば伝えてください」で済むんですよね。で、同じ支援者さんに、手立てをされない方の変更にも「伝えはったらいいですよ」と言っても、「Aさんと違って、Bさんは見せても伝わりません」になって「見せもしない」んです。そして「自閉症の人は変更が苦手です」と語られてしまう、それを、次の若い世代も読む。そんな状態が脈々と続いてきた、それが「現実・20年のデフレ」です。

でね、「変更がわかってくれたり」「こだわりで困りはてなかったり」した自閉症児者の人のことを、「Aさんは、Bさんより軽度から」と言われてしまっている。いえいえ「手立てをするかしないか」だけなんですよね。障害の重軽じゃない。早くわかって欲しいものです。

その手立てとは、「みとおし」「えらぶ」「おはなし」「杖の役割」「年齢と性別の尊重」。それがなされているかどうかをみる「おめめスケール」というのがあるので、ぜひ、本人さんの暮らしで点数を考えてみてください。

「おめめスケール」→https://ameblo.jp/haruyanne/entry-12726034314.html

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