「人間は好きなことからしか学ばない」(時々、ショップメルマガ2023年7月21日)

★こんにちは、ハルヤンネです★

今日は移動日。明日は渋谷のオリンピックセンターでの筆談コミュセミナー。お時間の合う人はどうぞ!

本日は、ハルさんの1000問答にいただいた相談です。<自閉症軽度知的小学1年。ひらがなが読み書きできません。書くのは見本があれば見て真似する事はできるのですが、読むことができず困っています。どのように教えれば覚えられるのか。ご相談したいです。>

文字を書く。文字を読む。いずれであっても、自分にとって意味がある(得する)ものであれば、それを使おう(習得しよう)とされます。なので、書くのであれば、それをどういう時に使うのか?なのですね。書いて得する経験があれば、書くことが自分にとって大切なことになります。

学校教育では文字を「名前や住所」「プリント」「作文(感想)」にしか使わず、文字をコミュニケーションに使うことはあまりされません。せっかくの文字なのに、もったいないなと思います。おめめどうは「文字」をコミュニケーションに使っていきます。だから、文字を書くことや読むことにも意欲的になるんですね。願いが叶うから(もちろん、禁止や命令ばかりだと、嫌になりますが)。普段から「コミュメモ」で筆談・描写コミュニケーションをされるといいと思いますよ。言葉をかたまりで覚えるので、必要な文字は「バー」にしておくと書かなくても、使えますよね。

それから、私には「人間は好きなことからしか学ばない」という「座右の銘」があって、鉄道好きなダダさんは、文字や数字、時計・買い物なども、全部「鉄道」から覚えたのですよ。見たこともない「らくだ」や「きつね」でひらがなは覚えませんでした。馴染みのある「ひかり」「こだま」なら読めるし、書きたくなるんです。なので、好きなものの絵を書いては、ひらがなを添えるようにしていましたね。すると「物と文字が一致していく」じゃないですか。

小学校1年生ですから、ひらがなをゲーム感覚で遊びながら覚えられる「ひらがなあいうえお」の様な知育玩具を使ってみるのもいいでしょう。「文字と音のマッチング」ができますよ。「い」を押したら「い〜」と音が鳴る。「い」「ぬ」と押したら「いぬ(犬)」と音が出る。自閉症のコミュニケーションツールには「文字盤」も使われます。「りんご」と打って、「人が(りんごを持ってきて)動いてくれる」と、自分にとって文字が役立つ・大切なものになっていきます。

上記のようなことをしても、ご本人にしにくさや、楽しそうにされない場合、LD(読み書き障害)を合併されているのかもしれません。一度専門的に調べてみてはと思います。分野は分野で詳しい方にお聞きになるのがいいですよ。

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