[GT整地鯖TIPS]コマンドで保護を取る

マインクラフトのユーザー公開マルチサーバー、「ギガンティック整地鯖」(https://www.seichi.network/gigantic)(以下GT整地鯖)に関するTIPSです。

保護について

このサーバーでは、いくつかのワールドにおいてブロックを破壊、設置するために「保護」を設定しないといけません。保護を取ると自分以外のプレイヤーがその領域内のブロックを破壊、設置、操作したりすることができなくなります。
システム的には"WorldEdit"と"WorldGuard"という2つのプラグインを使っています。

保護を設定する方法

GT整地鯖では保護を設定する方法が公式に3つアナウンスされています。

  • 保護設定専用の木の斧(wand)を使った、GUI主体の方法

  • コマンドを使った方法

  • グリッド式保護GUIを使った方法

木の斧を使う方法が最も優しい方法です。公式サイトにも詳細な手順が書かれています。しかし、保護をとりたい領域の角と対角上の角に実際に行ってポイントを設定しなければならないこと、保護名を自由につけられない(MCID_連番、という名称で固定される)、木の斧がアイテム欄を圧迫する、などGUI式ならではの面倒臭さがあります。

グリッド式保護GUIを使うと実際に角の位置に行かなくても現在地からGUIで領域を広げて保護を取ることが可能です。しかし、この機能はまだ万全な動作をしていないらしく、保護の位置が現在位置からずれたり設定が保存できなかったりします。また保護領域を1単位(15ブロック)ずつしか増減できないので細長い領域を確保したい場合はクリックが大変ですし、無暗に連打すると設定範囲が壊れることがあります。

そこで大きな領域を少ない操作で取れるコマンド式に大きなメリットがあるのですが、公式ページではコマンドによる保護取得方法の説明がほぼありません。他のサーバーで領域の設定に慣れている人であればコマンド説明がなくても理解できるかもしれませんが、ここではそうではない人のため保護設定を行うために必要な、また使うと便利なコマンドを紹介します。

使用するコマンド

//sel

本来は保護領域の形状(矩形、円柱形、球形、など)を設定するコマンドですが、引数無しで実行すると今までの領域設定をクリアできます。領域を設定する際は最初に//selしておくと間違いがありません。
このコマンドはスラッシュが先頭に2つつきます。以降の領域設定用コマンドもスラッシュが2つ必要なので注意です。

//pos1 [x,y,z]

保護したい矩形領域の対角点の片方を設定します。
引数なしだと現在位置、x,y,zを引数にすると指定の座標を対角点に設定します。
GT整地鯖ではy座標(高さ)は自動的に一番上から一番下まで保護領域として設定してくれるので、yの値はどんな値でも大丈夫です。

//pos2 [x,y,z]

保護したい矩形領域の対角点のもう片方を設定します。
その他の説明は//pos1と同じです。
//pos1と全く同じ座標でも特に問題ありません。

/rg claim [id]

//pos1と//pos2で指定した領域を保護領域として設定します。
claim(クレーム)は言いがかり的な意味ではなく、「要求する、取得する」という意味になります。指定した領域に他の保護領域がなく、ワールドごとに設定された上限を超えなければ問題なく保護が取れます。
idは保護領域の名前で、そのサーバー内で他の保護領域とかぶらない名前をつけないといけません。GUIで保護を取るとidが「MCID_連番」(連番はサーバー側で管理している通算の保護回数のようです)として自動的に設定されますが、/rg claimコマンドで保護を取る場合は自分でかぶらない名前を付ける必要があります。

私の環境(M1 MacBookAirでマインクラフトしています)だけかもしれませんが、チャット欄にアンダースコア(_)が入力できないので自動設定されるidが入力できずとても不便な思いをしているので、アンダースコアでない記号に置き換えて保護を取っています。

保護領域は東西南北15ブロック四方、高さ無制限のグリッド単位で与えられます。pos1とpos2がグリッド内に含まれるように自動的に保護領域が外側に拡張されます。例えばpos1が(10,10)、pos2が(20,20)であれば、(0,0)-(29,29)が保護領域に設定されます。pos1とpos2が同一の点であれば、その点を含む15x15の領域が保護領域となります。

以上のコマンドで保護を取ることができますが、覚えていると便利なコマンドがいくつかあるので紹介します。

//expand [拡張量] [方角]

現在のpos1,pos2で設定した領域を指定の方向へ指定ブロック数分拡張します。
方角は東西南北による指定(N,E,W,S)、向いている方向ベースの指定(F:前、L:左側、R:右側、B:後ろ側)ができますが、東西南北で指定したほうが分かりやすいのではないかなと思います(サーバーマップを見ながら設定する場合は特に!)
拡張量は、この数値分指定の方向にそのまま領域が拡張されます。
例えばpos1が(10,10)、pos2が(20,20)で、//expand 15 S (南側に15マス分拡張)した場合、pos1(10,10)、pos2(20,35)と元の領域はそのままで南側に15マス分、東西の範囲はそのままで広がります。
四角形の形を維持しながら領域が広がっていくイメージです。

//contract [縮小量] [方角]

現在のpos1,pos2で設定した領域を指定の方向へ指定ブロック数分縮小します。
方角の意味は//expandと同じです。
例えばpos1が(10,10)、pos2が(20,35)で、//contract 15 S (南側から15マス分縮小する)した場合、pos1が(10,10)、pos2が(20,20)となります。指定した方角の端っこから縮小量ぶん領域が削られるイメージになります。
領域を大きくとりすぎた場合は初めからやり直したほうが多分楽なので//contractはあまり使う機会はないかもしれませんが、領域をちょっとだけ削りたい場合は便利かもしれません。

/rg remove [id]

指定した保護領域idの保護を解除します。
GUIメニューでも同じことができますが、GUIでは解除したい保護領域の中にいなければならず、また解除までに10秒間のキャンセル待ちタイムが設けられています。コマンドであれば保護領域にいなくても、待ち時間なく即座に保護を解除できます。

おわりに

/rg コマンドは公式サイトのコマンド一覧に説明が載っていますが、その他のコマンドは一覧にも載っていないので他サーバーやWorldEditそのものの事前知識がないとコマンドを使った保護は取れないのではないかと思われます。
先にも記載した通り大きな領域を保護したい場合はコマンドで行う方法が一番楽だと思うので、ユーザーみんながこの保護方法を覚えてくれたらと思います。

追記(2022.10.26)

GT整地鯖の編集班に任命されたため、この記事の内容は近々非公式Wikiに記載予定です。

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