[ポケモンSV シングル S3] 襷テツノワダチ中心 [最終265位 R2102]
シーズン2に続いて3桁前半順位+今回はレート2100も達成することができたので記事を書かせていただこうと思います。
せっかく前期に3桁順位を取れたので、同レベル帯の人を公募してディスコードグループで2桁目指す窓でも作るか迷いましたが、今シーズンの中盤まではそれほど頭が煮詰まることなくやれたので、とりあえず自分だけで頑張ってみようと思い特に誰にも相談することなく孤独にランクバトルに励みました。
シーズン終盤数日間は完全にどうすればいいかわからなくなってスランプ状態だったので正直後悔しています。
<概要>
基本的なセグカミラッシャのコンセプトを残しつつ、この3体で並べて選出することを基本とせずに1匹1匹と絡めて高出力が期待できるポケモンで可能な限り固めた。
セグカミラッシャ自体は中盤以降メタられ続けて完全に狩られる側だったが、この3体はパーツ毎の単体性能も補完性能も高いので、この3体の並びに固執せずに相手に合わせて選出していくと良い。
<個別解説>
セグレイブ
持ち物:とつげきチョッキ
性格補正:A↑C↓
特性:ねつこうかん
テラスタル:でんき
実数値:207(132)-216(252)-112-*-106-123(124)
技:つららばり じしん テラバースト こおりのつぶて
対面+想定される交換先に電気技が一貫している場合が非常に多いのが強み。サーフゴーの飛行テラス等にしてもそうだが、警戒しつつも直球でこられた場合にも通る技を打てるのは安心感がある。電気と氷の攻撃範囲も大事だが、弱点が地面のみになるのも同じくらい重要。一度テラスタルを切れば、セグカミラッシャのメタで中盤以降に増えたジバコイルのメイン技を両方とも半減できる。
ガッサを抜けるSと高く美しい数値のHになるこの努力値振りもよかったが、ほとんどのミラーでS負けしたことや、後半は構築単位で重いマスカ―ニャが増えており、後述するテツノワダチの岩石封じにS下げを行った後に抜けている方が自由な選出ができたと思うので、準速の方は使いやすい。
ヘイラッシャ
持ち物:たべのこし
性格補正:B↑C↓
特性:てんねん
テラスタル:くさ
実数値:257(252)-120-183(252)-*-86(4)-55
技:ウェーブタックル じわれ まもる あくび
前期と同じ個体。物理を幅広く受けるためHB振り切り。受けられる範囲は非常に広いが、後半はあまり選出できない見せポケ状態だった。
カミのテラスタル眼鏡ムンフォ耐えまでDを振ってもよかったが、そもそもカミを後投げされるタイミングで体力がMAXであることが皆無だったのでほぼ問題無し。
とはいえ、テツノワダチでステルスロックを撒いてから出したときはやはり大きな削りに繋がる場合が多い。
初手に襷などのセグレイブが来る事が多かったが、そこに対してテツノワダチでステルスロックを撒いてからヘイラッシャに引くと交換を嫌がって巨剣で突っ張ってくるケースが多いのであくびではなくじわれから入っていた。
アラブルタケに嵌められて試合が終わらないようにテラスタルは一応草にしていたが、壁を張られた後の瞑想クエスパトラが厳しい事が多すぎたので、そこを完封できる悪テラスにする方が拾える試合が明らかに多かった。ジバコイルをカモって試合を終わらせられる地面も魅力だったが、地割れが必須レベルだと考えているため地震を入れる技スペースがなかった。それに比べるとフェアリーは全く必要性を感じない。テラスタルをほぼ切らないポケモンだが、実はテラスタル次第で勝てる相手がかなり増えるので勝率への影響は割とあるのではと思っている。
ハバタクカミ
持ち物:こだわりメガネ
性格補正:S↑A↓
特性:こだいかっせい
テラスタル:フェアリー
実数値:131(4)-54-75-187(252)-155-205(252)
技:ムーンフォース シャドーボール サイコショック ほろびのうた
中位帯以上では一番多かったと思われる眼鏡ハバタクカミ。ミラーで勝ちたい場面が多かったので、最速は正解だった。基本的にムーンフォースかシャドーボールを打っていく。テツノドクガやドオーから見ると有利対面なので、サイコショックを警戒されてはいても、交換されるケースはあまりなかった。ドクガはテラスタルで対応してくる可能性はあるが、それはそれでリソースを使わせているのでよし。
このポケモンが殴れる回数をいかに稼ぐかが勝負の鍵だと思っていたので、そのために構築をあれこれ試したレベル。
マジカルフレイムは欲しいと思った場面が一切なかった。
技1つを割くだけで、極稀にマッチングするムラっけやフワライドバトンに負けてレートを吸われるのを避けることができるので滅びの歌はかなりコスパの良い技と言える。
テツノワダチ
持ち物:きあいのタスキ
性格補正:S↑C↓
特性:クォークチャージ
テラスタル:じめん
実数値:165-164(252)-141(4)-*-90-173(252)
技:じしん がんせきふうじ はたきおとす ステルスロック
現環境では替えの効かないステロ撒き。
近い役割のガブリアスと比較すると、セグレイブ+ついでにドラパルトに対して行動保証があるのが現環境ではとにかく偉い。タスキを持つことでドクガ・ツツミ・カミ・マスカ―ニャ等を相手にしても出落ちせず、がんせきふうじ+1回分の行動ができる。
対面有利な場合は殴って倒すことも含め、襷を活かして先発で2回以上行動することを重要視したポケモン。カバルドンやバンバドロのようなステロ撒きとは性質が違うので比べる意味はあまりない。
初手に来るセグレイブに地震+礫で縛られるため一回しか行動できないが、ヘイラッシャを同時選出している場合はステルスロックを撒いてからヘイラッシャに引いてクッション役として残しておく方が良い。その後、掛かる負担が試合中で一番大きいと思われる場面で切るのが基本。
ヘイラッシャを選出していない場合は後ろに引くわけにもいかないので、地震or封じ(自分の裏にセグレイブがいる場合)で削る。その場合、匹数不利にはなってもセグレイブが削れるだけでドクガとカミの通りは良くなる場合が多い。
はたきおとすが非常に有用な技で、誘いがちなヘイラッシャやロトムのたべのこし、オボンを落としてセグレイブの一貫を作ることができる。
テラスタルを切る場面は、地震で押し切りたい場面が一番多いと想定して地面テラス。どの道ほぼ切らない。
テツノドクガ
持ち物:ブーストエナジー
性格補正:S↑A↓
特性:クォークチャージ
テラスタル:くさ
実数値:175(156)-67-91(84)-169(68)-131(4)-170(196)
技:ほのおのまい マジカルシャイン エナジーボール みがわり
個人的には蝶舞3ウェポンのウルガモスを使いたかったが、蝶の舞で1ターンを使う分のリターンが前期ほどは無さそうだったので、テツノドクガを使ってみた。
努力値は、環境初期にS1で2位だったシグマさんがライブで使用していた調整をそのまま使った。ブーストエナジーでSを上げたい場合にこれより良い調整は特に思いつかなかった。Cが低くて困った場面と耐久があって助かった場面とどちらもあって正解がよくわからない。
スイーパーとしての性能は高いため活躍する試合も多かったが、炎の舞でCが上がるか否かで勝負が決まる試合が多すぎるので試合が運ゲーになりがち。
身代わりは、テラスタルと合わせることで塩漬けが等倍になり、セグカミラッシャを見て出てくるキョジオーンを起点にできる。あまり警戒されないため、死に際に打たれる影打ちや氷の礫を起点にできたり、マスカ―ニャ・ドドゲザン・アラブルタケの不意打ちを透かして殴る回数を増やすことができた。
マスカ―ニャに撒かれるどくびしを無効化できるポケモンでもある。
テラスタルは耐性面を重視して草テラスにしていたが、不意打ちを透かして身代わりを張った後に来る不意打ちを身代わりが耐えてくれるフェアリーテラスタルにしてもよかった。特に終盤に関してはそちらの方が正解。
キノガッサ
持ち物:どくどくだま
性格補正:S↑C↓
特性:ポイズンヒール
テラスタル:みず
実数値:155(156)-150(0)-113(100)-*-80-134(252)
技:じならし やどりぎのたね キノコのほうし みがわり
セグカミラッシャに対してほぼ投げられるキョジオーンに対して負担無しで投げられて安定した動きができるポケモン。
キョジオーンに投げる以上やどりぎのたねは必須。のろい持ちには回復ターンにカミやドクガを投げる。
サーフゴーに対して打ちたい地ならしを採用。サーフゴーが飛行テラスだった場合はセグレイブが通りやすくなる。逆にセグレイブに投げられるヘイラッシャに対してはキノガッサが出せる。
サーフゴーや後攻とんボルチェンがいない構築は完全に嵌めてしまえることも多い。
受けループ系の構築にも出していくが、やどりぎ外しがとにかくつらいし、受けループに居るキョジオーンはしおづけ以外にもガッサに打点があったりするので絶対に勝てるとは言い切れない。
匹数有利でない場合にTOD勝ちを狙って粘られるのが嫌なので遂行速度を早くするきあいパンチが欲しい気はするが、じならしより優先ではない。しかし、遂行速度の遅さが常に気になるのも本当。
試合時間の把握が必須なのでタイマーで測るべきだが、忘れてしまうことが度々あってそのせいで負ける試合もあった。
水テラスはつららばり、ウェーブタックル、ついでにフレアソングも半減できるテラスタイプ。基本的にはつららばりを半減にできる鋼・炎・水から選択となるはず。
ポケモンyoutuberのバ〇ビーさんの動画に出演して動画時間を30分超えにさせた実績を持つ。
https://www.youtube.com/watch?v=sfmIFgt1VGs&t=1224s
<基本選出>
先発テツノワダチ+2 or
先発セグレイブ+2 or
先発ハバタクカミ+2
誰を出すか自体はかなり自由だが、先発はこの3体が基本。
ハバタクカミに関しては先発で出しても安全そうな場合or先発で出落ちしても殴る相手が削れればドクガ等で一貫が取れる場合。
逆に相手にかかる負担が少ないヘイラッシャや、体力フル状態の相手を初手から捌くには不利なテツノドクガや、不利対面になった場合の受け先が用意し辛いキノガッサは先発では基本的に投げない。
<最後に>
ここまで読んでいただきありがとうございました。
改善点自体はたくさんある構築ですが、ステロ要因としてのテツノワダチに関しては世間の評価が過小なのでは?と思うぐらい使いやすいのでぜひ使ってみて欲しいです。
個人的に一番の改善点はヘイラッシャとテツノドクガのテラスタイプです。
私生活でやらなくてはいけない事もあったり、仕事も繁忙期に入る中で、更にテラピース集めが大変になりそうだったりで、次シーズンはがっつり対戦はしないかと思っていますが、細々とでも続けてがっつり出来る時は大きめの成果が上げられたらなと思っています。