『かつて魔法少女と悪は敵対していた。』第1話「殺し愛（あ）わない」感想 白夜ちゃんと参謀さん（ミラさん）がただただ愛しい【まほあくアニメ】
◆まほあく
今期アニメ『かつて魔法少女と悪は敵対していた。』がはじまった。
ぼくはもちろんめちゃくちゃ藤原ここあ先生の大ファンである。初期作『わたしの狼さん。』『dear』から20年以上愛読しているし、今亡きガンガンWINGの懸賞プレゼントでいただいた『dear』のテレカは今でも大切にサイフの中に入れている。
ここあ先生の代表作はなにかと言われるとやはり『妖狐×僕SS』がいの一番に挙げられるだろうが、個人的に一番思い入れが強いのは『dear』である。
散葉ちゃんのおかげで方言萌えをわからせられたし、当時欲しかったけどクソガキだった故にレジに持っていくのが恥ずかしくて買えなかった散葉フィギュア付き2巻特装版は買うべきだったなあと今でも後悔しているし、ちょうど邪気眼にかかっていた頃は魔狼（ライカンスロープ）を自称していた。
つまるところそれくらいここあ先生から影響を受けている。
はいもうかわいい。ここあ絵再現度鬼たけえ、＋500億点。『妖狐×僕SS』のアニメも良かったが、本作は綺麗な色彩の使い方がじつに解像度が高い。
それにしても御使い（ねこちゃん）の中の人がミキシンだとギャグ係数が増すな。いつものイケボが浮いてて笑ってしまう。本作がそんなコメディアニメなのをわからせるように。…いや過去作も序盤はコメディ、中盤からひっくり返すように重くなっていたんですけどね。本作は未完であるが、コメディ全振りです。
◆変身シーン（ていうか変身バンク？）
制作がボンズで良かったなと確信させられたねっとり作画な変身シーンだった。
正直に言うとそこまで不健全ではない、寧ろ健康的なシーンの部類だ。おっぱいはでけえし、脇を見せてくれるし、ここあ先生は本作でもフェティズムを隠せずにはいられないけど。ただなんというか、こう、久々に変身シーンらしい変身シーンを見た気がする。
ぼくはその手の趣向（魔法少女系？）のアニメは普段そんなに見ていないのでなんとも言いようがないが。ここ数年で謎に感動した変身シーンは『ダイの大冒険』のバラン竜魔人化しか思いつかない。まあそういう私情を抜きにしてもメニアック（雪小路野ばら書き文字）と絶賛せざるを得ない。
なんか…うん、良いよね魔法少女って。
白夜ちゃんは薄幸な境遇故にコンビニバイトしている魔法少女という日常と非日常のギャップがすごいが、可憐な姿になるのはまさに女の子が憧れていた姿なのだと思う。わかるぞう。
◆一目惚れ
物語は参謀さんことミラさんがメガネﾊﾟﾘｰﾝするほど白夜ちゃんに一目惚れしてしまったことから始まる。
ぶっちゃけ出オチなのは否めないし、唐突でもある。
だけどヴィジュアルからしてかわいいし、中原麻衣さんの微ダウナーな声がかわいさバフしてくれている。一目惚れが余裕すぎる。
中原さんを代表とする『ひぐらしのなく頃に』のレナに近い声色なのだが、現在もこういうかわいらしい声を発せられることを幸福に思う。ちなみに2015年に発売されたドラマCDからキャスト続投です。
うーんこれはキャラデの力が強いよなあ。別に全然良いんですよ外見から好きになっても。ぼくだって『dear』を表紙買いしてここあ先生の作品に入り込んだまでもあるし。つーか9割方きっかけがそれであっていい。あと格好がちょっとえっちなのがいいし。
◆残念なイケメン
この作品、白夜ちゃんもかわいいが、ミラさんは見ていておもしれーかわえー男である。
なんというか現在進行形で白夜ちゃんに沼っているようで微笑ましい。シフォンケーキを買って一緒にお食事。悪の参謀というより悪魔で紳士みたいだな…
「敵対する人との禁断の恋」というコンセプトはそこまで珍しくはないが、本作はコメディティックに仕上がっているのでどこまで距離を縮めるんですか！？という興味がある。それ故に未完で終わってしまったのが本気で惜しまれるのだ…マジのガチで…
うあああ！！
グッドルッキング同志の顔が近い！！
美少女に悶えている残念なイケメンの鑑だ…！
上手く言えないがこういう残念描写はじつにここあ先生らしいなあって思う。ギャグなんだけど、本人は真剣に悶え苦しんでいるので余計に迫真に見えるマジ感だ。
◆幸薄の魔法少女
SDかわいい。このままアクキーが作られてもいいレベル。ところでベレー帽ってクソガキ時代の頃は手塚治虫専用装備としか思っていなかったのだが、なんかそそられますね。なんでだろうね？
冒頭でコンビニバイトをやっていたが、その実空腹がデフォなくらい幸薄。マスコットキャラはこの子なんじゃないかってくらいかわいいけど、流石にかわいそうが勝る…！もうミラさんは一生養ってやればいいと思うんだよ。
ショッカーが「イー！イー！」しかしゃべらないのはクソガキ時代からなーんかおもすれーとネタ気味に見ていたぼくはマジでひねくれていたクソガキだった。あれってちゃんと通じているんだ…
こいつもう限界オタクが過ぎるだろ！！
かっこよくレアチーズケーキをポチってからのゲンドウポーズもなんかじわるな。顔が良いくせに庶民的なことをやっているギャップが刺さったのだろう。
勢いで気になる商品をポチった数時間後「今のタイミングで注文すべきだったのかな…？」と賢者タイム化したぼくみたいだ。
今回の場合は白夜ちゃんの為にレアチーズケーキとはいえ、3,718円は流石に高いほうだよな…ふつうはシャトレーゼだよな…いくらなんでもガチだよな…ガチ恋をこじらせてここまで本格的になったようだ。
◆やっぱし怖いスねヤクザは
完全にかわいい生き物！！でも生命力がミジンコばりに致命的！！実際水しか飲んでいないとかこの夏は水の消費が激しいぞぉ！気をつけろぉ！
淫獣の正体見たり！！
マスコット枠と思われる淫獣の正体は血も涙もない鬼畜のような地上げ屋とグルだったのかあっ！！
これが『魔法少女まどか☆マギカ外伝 QBを継ぐ淫獣』ですか。心無い淫獣にマイルドにやさしくボコられているのにかわいそかわいい。スッゲエ慰めたくなる。
ヤクザはルール無用だろ
もう殺し合うはずの関係から親戚のお兄さんみたいになってんじゃん。
うーんこんなにもかわいそかわいい白夜ちゃんを見ていると魔法少女を辞めるべきだと忠告するのはいいとして、ブラックカード貸してやりたくなるのは先刻のレアチーズケーキといい重すぎてかえって気の毒になれそうだぞ！クレカって持っているだけでプレッシャーあるぞ！（そのせいで未だにクレカ作れていない勢）
つーかブラックカード持っているとか、ミラさんは以前から結構カネ使っているのかな、白夜ちゃんとは打って変わって悪の組織はお賃金が良いのかな。明らか白夜ちゃんトコはヤクザ組織みたいだからなあ…どっちが悪なのかこれもうわかんねえな。
確実にこれ部屋中に張り付けまくりそう。
しかしこの立ち絵は尋常じゃないくらいドスケベだな。へそだしファッションなのがインパクトデカい。いやほんと、なんでこんな外装になったのだろうか。ヤクザのことだから闇深くさそうだぞう。
◆15分アニメ
しかしこれ15分アニメ枠なんだな。
元より原作は4コマのショートショートコメディ枠なので、30分はちょっと長いんじゃないかなあと前以て気になっていた。だので15分は丁度良いのだが、やはり30分がいいんじゃねえかなという判断に至った。例によって全12話の1クール枠だから、実質全6話じゃん！未完作品故に原作ストックがないから仕方ないんだけどさ！
ただ、逆に考えるんだ。尺が半減された分作画に気合いを入れられると考えるんだ。気合いもう入ってくれてたあああ！！
まあボンズの南社長は10年ほど前からここあ先生と交流かつアニメ化の企画がされていたとのことなので、気合いを入れてくれるのは当たり前を当たり前なのだ。ていうことで個人的にはこの第1話は大満足です。MANZOKU。
初回なので思うところ色々適当に描いたファーストインプレッションな感想になったけど、次回以降はたぶんかわい～かわい～ばかり書いている脳死気味な感想になっていると思います。夏のせいで火照った体を癒してもらいたく存じ上げます。
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